「男性ゴルファーにはヨガが最適」(斎藤トレーナー)
「ヨガは女性が好むエクササイズというイメージですが、ゴルフに関していえば、男性のほうがヨガは合っているのではないか……」
そう目をつけたのが多くの女子プロのトレーナーで週刊ゴルフダイジェスト誌上で「らくトレゆるスト」を連載している斎藤大介トレーナーだ。
コロナ禍でヨガの資格を取得し、「RYT200」という国際ライセンスを得たことで、その予感が確信に変わったそうだ。
「男性アマチュアは、体が硬い人が圧倒的に多いです。とくに社会人になって10年を過ぎた30代以上の男性は、体がガチガチです。その人たちはトレーニングやストレッチよりも、ヨガで体を柔らかくする必要があると感じました。逆に女性ゴルファーは体が柔らかい人が多いので、トレーニングで筋力をつけ、体の動きに少し制限をかけたほうが、スウィングが安定することもわかりました」
斎藤氏は2020年から同誌でトレーニングの連載をしているが、当初から読者の体を改革するには、どんな取り組みが効果的なのか、試行錯誤してきた。そこから導き出されたのが「男性ゴルファーにはヨガが最適」という結論だ。
ただし、斎藤氏が提案するヨガは、一般的なヨガとは少し違い、斎藤流のアレンジを加えた“ゴルフヨガ”だという。
「正式なヨガは一番難しい頂点のポーズがあり、そこに向けてさまざまなポーズを組み合わせていく、山登りのような構成になっています。ですが、ボクの場合は視点が違います。スウィングでこの動きをしたいからヨガでこのポーズを作る、という感じで構成するからです。一方、体のバランスを重視するヨガの基本的な要素は崩しません。前を伸ばしたら次は後ろ、左を伸ばしたら次は右という流れは、バランスを整えることだけでなく、ケガ予防にもつながります。さらにヨガの特徴でもある、呼吸も大事です。深呼吸しながら動きを作っていくことで、精神的なリラックス効果も見込めるでしょう」
ヨガは難しいポーズを次々と展開していくイメージがあるかもしれないが、斎藤流ゴルフヨガはハードなポーズもなく、ストレッチや体操に近い。気軽に取り組んでほしいと斎藤氏は語る。
「男性ゴルファーはヨガにあまりなじみがないかもしれませんが、ゴルフとヨガの相性は間違いなくいいです。思うように動けない、スウィングをもっと良くしたい、そんなアマチュアには、絶対おすすめです」
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斎藤トレーナー考案の“ゴルフヨガ”の全貌は2024年4月23日号「週刊ゴルフダイジェスト」かMyゴルフダイジェストで是非確認を!
TEXT/Tomohide Yasui
PHOTO/Akira Kato、Tsukasa Kobayashi、Takanori Miki
MODEL /Sayaka Nakazato(ゴルル)
THANKS/越谷ゴルフリンクスプライベートスタジオ