低スピンなのに軟らかな打感
ブリヂストン「ツアーB JGR」は昨年8月から発売されている、いわゆる“飛び系”のボール。
単刀直入に、なぜ今回「ツアーB JGR」を選んだのかを尋ねると「ブリヂストンのボールの中で圧倒的に飛ぶんですよ」と、とてもシンプルな回答。“飛び系”のボールと聞くと、硬くて低スピンのボールをイメージしやすいが「これは軟らかいんだけどボヨーンって飛んでいくんです。説明の仕方が難しいけど、スーパーボールがよく跳ねるのにイメージは近いかな」と宮本。
「低スピンっていうのが売りのボールだからやっぱり風の影響も受けにくくて、ここのゴルフ場(THE CLUB golf village)だと打ち下ろしのときに安心感があるね。あとだんだん芝が伸びてくると、ラフからのフライヤーを警戒するけど、このボールだったらそこまで心配しなくてもいい」
低スピンということで、やはり懸念したのはグリーン周りのアプローチ。しかし打ってみると「シニアのワザ」で十分に対応することもできたという。
宮本は2019年のダンロップ・スリクソン福島オープンでも過去作の「ツアーB JGR」を使用。そのときのイメージが良かったこと、会場のグランディ那須白河GCのグリーンとTHE CLUB golf villageのグリーンに似た印象を感じたことも今回ボールを変更した理由のようだ。
国内外問わず、いろいろなコースでプレーすることのある宮本。「どんな状況でも対応できるようにボールの選択肢は多い方がいいと思っています」と話し、再来週のアメリカ遠征には「ツアーB X」「ツアーB XS」を持っていく予定だ。
“二刀流”ならぬ“三刀流”でボールを使い分ける宮本が、今後の試合でどのボールを選択するのか。選択したボールを元に、トーナメントコースの戦略を自分なりに練るというのも新しいゴルフの楽しみ方になるかもしれない。