屈指の難コース、パインハーストNo.2のサディスティックなセッティングに大本命のスコッティ・シェフラーさえ大苦戦。予選カットライン(通算5オーバー)ギリギリでかろうじて決勝ラウンド進出を決めた。そんななか全米オープン初出場のラドビッグ・アバーグが2日間安定したプレーで通算5アンダー単独トップに立った。
画像: 全米オープン初出場のラドビッグ・アバーグが2日を終えてトップに(撮影/Blue Sky Photos)

全米オープン初出場のラドビッグ・アバーグが2日を終えてトップに(撮影/Blue Sky Photos)

19年に今回の舞台パインハーストNo.2で全米アマチュアゴルフ選手権がおこなわれたときアバーグはテキサス工科大学入学直前のティーンエージャーだった。

ビクトル・ホブランらが出場した大会ではマッチプレー2回戦で敗れベスト16に終わっている。

「僕にとってそれがアメリカの名門コースでのはじめてのプレーでした。アメリカのゴルフ場ってこんな感じなのか、すごく手強いなと思ったのを覚えています。こんなに難しいコースで毎週プレーするわけじゃないのは幸いです」

初日のフェアウェイキープ率は14分の14。2日目は14分の12だったがティーショットのストロークゲインドではトップ。パッティングは6位と苦労することなくスコアメイクに成功したように見えた。

しかし本人は「ここは肉体的にも精神的にもタフなコース。忍耐強く、どんな結果も受け入れる覚悟が必要です。完璧なんてありえません。僕を含め誰もがある時点で苦戦することになるでしょう」と冷静に見解を述べた。

タフなコースの餌食になったビッグネームは多い。昨年の年間王者ホブラン、ジェスティン・トーマス、マックス・ホーマ、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ジェイソン・デイ、ウィル・ザラトリスなどが予選落ちした。

タイガー・ウッズも然り。カットラインに2打足りず決勝ラウンド進出ならず。ドライビングディスタンスは314ヤードで全体の平均より3ヤード飛んでおり、フェアウェイキープ率は75パーセントと良好。

「優勝争いに加われるだけのプレーはできたと思っている。ただうまくいかなっただけ」と一定の自己評価も。しかしグリーン上では苦戦を強いられ2ラウンドで62パット、3メートル以内のパットを6回外した。

画像: 大事なパッティングが入らず、膝に手を当てるタイガー(撮影/Blue Sky Photos)

大事なパッティングが入らず、膝に手を当てるタイガー(撮影/Blue Sky Photos)

「出るあてがないのに練習に打ち込んでコンディションを崩すか、練習不足のまま試合に出てできる限りのことをするか、今はその2択しかない」

今後タイガーが出場を予定している試合は来月の全英オープンだけ。結果は望めなくてもやはりメジャーにはタイガーがいて欲しい。

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