日進月歩、テクノロジーは進化し続けている。ゆえに“最新こそ最良”なのは紛れもない事実。しかし、100人いたら100通りのスウィングがあるのもこれまた事実。つまり、自分のスウィングにもっとも合うドライバーが過去モデルに潜んでいる可能性は十分にある。ぜひ“運命の一本”を見つけてほしいという想いで2024年8月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、数年前のモデルから最新モデルまでのドライバー試打を敢行している。「みんゴル」ではその中から2メーカー分を紹介する。第1弾はキャロウェイ、明日公開の第2弾はテーラーメイドだ!
画像1: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

インプレッション条件

[試打ボール]
タイトリストv1

[計測器]
フライトスコープ

[ヘッドスピード]
46m/sで統一※ベスト5球の平均値を掲載

画像: 鈴木悠介プロ

鈴木悠介プロ

試打&解説  鈴木悠介プロ

機械のような正確なスウィング技術によって各モデルの細かな特徴も見逃さない“人間試打マシーン”。千葉銀座CC所属の34歳

Callaway “Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる

画像: AIフェースの進化によりミスヒットをカバーできる

AIフェースの進化によりミスヒットをカバーできる

画像2: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

モデルチェンジを経てやさしくなってきた

キャロウェイのアスリート系ドライバーを、現行モデルから5代前までさかのぼってテストした鈴木プロはこう述べる。「『エピック』系は打音が高くてハジキが強く、初速性能に振り切っています。それだけに芯を食ったときの“一発”はありますが、打点が“2本の柱”からズレると少し曲がり気味。キャロウェイのアスリート系は、代替わりのたびにやさしくなっています。球が上がりやすくなり、AIフェースの進化でミスヒットをよりカバーできますね」

2019年発売モデルから最新クラブを徹底試打!

2019年発売

画像3: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

アスリートがぶっ叩ける低スピンの弾丸ライナー

■エピックフラッシュ サブゼロ (Speeder EVOLUTION for Callaway/5S)
■中古価格:9980円~2万980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:250.3ヤード
・初速:69.6m/s
・スピン量:2304rpm
・打ち出し角:11度

スピードを追求した低・浅重心のヘッド。「カツン! という高音がして、超弾くフィーリングで初速が出る。スピンが少なめのライナー系で、推進力がある強い球です」(鈴木プロ・以下同)

2021年発売

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大型ヘッドの寛容性とロースピン性能の融合

■エピックMAX-LS (TENSEI 55 for Callaway/5S)
■中古価格:1万4980円~2万7980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:255ヤード
・初速:70.6m/s
・スピン量:2258rpm
・打ち出し角:13.5度

460㏄の大型ながら、ロースピンを追求したヘッド。「より高い金属音でハジキが強く、初速が出ていそう。打ち出しが高めでもスピンが少なくて、ランも稼げます」

2022年発売

画像5: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

押し込むような厚い当たりアゲンストを裂く強い球質

■マーベリックサブゼロ(Diamana ZF/5S)
■中古価格:1万4530円~2万5980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:251.9ヤード
・初速:70.2m/s
・スピン量:2284rpm
・打ち出し角:10.5度

450㏄と小ぶりで操りやすく、スピンが抑えられる。「くっついて押し込むような手応えで、コントロールできそうな打感です。風に負けないライナー性の強弾道に」

2022年発売

画像6: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

ニュートラルバイアスの高初速&低スピンヘッド

■ローグST MAX LS (TENSEI 55 for Callaway/5S)
■中古価格:2万2290円~3万5980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:248.7ヤード
・初速:69.3m/s
・スピン量:2383rpm
・打ち出し角:12.3度

初速を稼ぎながら、ロースピンの強い球で飛ばせる。「ボールでツブして押し込むような打ち応え。やや高くてスピンを抑えた弾道です。左を気にせず振りにイケる」

2023年発売

画像7: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

“左”や“上”のミスなく中弾道で攻められる

■パラダイム◆◆◆(TENSEI 55 for Callaway/5S)
■中古価格:4万4980円~5万5980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:250.2ヤード
・初速:70m/s
・スピン量:2344rpm
・打ち出し角:12.0度

小ぶりな顔つきで操作しやすくて、シャープに振り抜ける。「打音が抑えられていますね。ローグに比べて、低めで前に伸びる中弾道に。トウ側が逃げていて叩けます」

2024年発売

画像8: キャロウェイのドライバー“最新VS.歴代”で鈴木悠介プロが比較試打&解説!「“Ai”の真価は小ぶりヘッドにこそ表れる」

球が左に引っかからず高めの弾道で飛ばせる

■パラダイムAiスモーク◆◆◆ (TENSEI 55 for Callaway/5S)
■中古価格:5万5980円~7万8980円
■試打スペック:◎ロフト/10.5度 ◎長さ/45.75インチ

・総飛距離:256.8ヤード
・初速:71.3m/s
・スピン量:2356rpm
・打ち出し角:12.8度

今年の「全米プロ」と「全米女子オープン」のチャンピオンが使用。「やや逃がし系の顔つきは前作と同じですが、スピンが少し入って弾道の頂点が高くなりましたね」

次回はテーラーメイドのドライバー試打結果をご紹介!

取材・文/新井田聡 写真/姉﨑 正、野村知也 撮影協力/GC成田ハイツリー、フライトスコープ ジャパン

※2024年8月号「月刊ゴルフダイジェスト」付録より一部抜粋

パラダイム Aiスモーク ♦♦♦の試打動画はこちらから

画像: ボールをつかまえられるゴルファーに! 『パラダイム Ai スモーク ♦♦♦』/キャロウェイ2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】 youtu.be

ボールをつかまえられるゴルファーに! 『パラダイム Ai スモーク ♦♦♦』/キャロウェイ2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】

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