
「ゴルフボーイ」で田中剛コーチとスウィングチェックする石川遼(撮影/岡沢裕行)
石川はかつてトラックマンで弾道計測などを行っていたが、今はタブレット(iPad)を用いてスウィングチェックもできる「Golfboy(ゴルフボーイ)」というアプリを使っている。
スマホ(iPhone)用のプロモデルで、インドアやゴルフスタジオでも使用されるものだ。スマホやタブレットを正面か後方に設置すれば、構えてスウィングするだけで、動画撮影からスウィング解析まで自動で行ってくれる優れもので、アップルウォッチと連携すれば機能性はさらに向上するという。
その機能性の高さから総ダウンロード数が15万を超える人気アプリだ。
同大会の練習日、そのアプリについて石川に聞くと、「あらゆるアプリを試してみたんですが、一番良かったです」と話し、初日のラウンド後には「ドライバーのパフォーマンスはほとんど100点」とスウィングに手応えを感じていた。
2日目のスタート前にiPadを手に石川と話す人がいた。株式会社Qoncept代表の林建一さんだ。
「石川プロのアイデアで、2つ(以上)のiPadを同時に見られるように改良して、さらなるヒントをいただきました」
ゴルフ上達アプリといえば、プロが監修するのが一般的。だがこれはアマチュアゴルファーのQonceptメンバーが開発したもので、プロの監修はなし。
それでも石川ほどのトッププロが飛びついた理由を、「毎日ユーザーからのレビューや口コミが20件以上届き、内容をチェックすると改良のヒントがいっぱい。そのたびにアップデートして使いやすさを更新しています。開発者は全国のユーザーのみなさんです」と林さん。
ゴルフ練習アプリは「使いやすさ」が一番。石川や一般ユーザーが認める理由はそれにつきるようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号「バック9」より