早速、動画で確認
寛容性を備えた『RS MAX ドライバー』
プロギア『RSシリーズ』は、16年発売の2代目以降、レギュラーモデルの『RS』、フェードバイアスの『RS F』はシリーズを通してラインナップされている。5代目の『RS5シリーズ』からもう1クラブラインナップが増えて3兄弟モデルとなったが、いわゆる寛容性を備えたモデルを当時は『RS +』、6代目を『RS D』とネーミングが変わってきた。そして今作は“最大”を示す“MAX”が使われ『RS MAX』となった。
『RSXシリーズ』のフェースセンターに「重心点」「最大たわみ点」「最高CT点」を精密に一致させた“精密4点集中フェース”でギリギリの精度を高め、“CNC ミルド X フェース”でたわみを増大させ、高初速を実現。『MAX』モデルの特徴は、シリーズ史上最大の慣性モーメントを達成し、ブレないヘッドに仕上げた。曲がり幅を抑え、強弾道で飛ばしたいという、フェースローテーションを抑えてスウィングするゴルファーに最適、が謳い文句だ。
今回は、ロフト10.5度のヘッドに純正シャフト『Diamana for PRGR(フレックスS)』を装着して、ヘッドスピード42m/s前後でセンター、トウ、ヒールで打ったときのデータを検証した。
適正ヘッドスピードを探る
まず『RS MAX』の構えたときの癸生川プロの印象は、「MAXなので、ヘッドは大きくて、薄いシャローヘッドの感じがします。フェースの向きはそんなに左に向いている感じもなく、当てやすいという感じは凄くあります」。
癸生川プロは、「良い飛び方している。打感はけっこう弾く、硬めの感じで、球離れは早く感じます。とはいえ、滑る感じはないので、飛びますね」。
試打データ
【センターヒット】
<トラックマン4のデータ>
クラブスピード●42.1m/s
ボール初速●62.3m/s
打ち出し角●11.7度
スピン量●2886rpm
降下角●33.1度
キャリー●223.8Y
飛距離●251.6Y
打ち出し方向●1.7度左
スピンアクシス●1.6度左
SIDE●7.8Y左
<GCクワッドのデータ>
Hインパクト●0ミリヒール
Vインパクト●1ミリ高
センターヒットだけヘッドスピード40m/s前後でも打ってみたが、癸生川プロは、「40m/sくらいで打っても、飛び方は良い。僕は42m/sより40m/sのほうが球の飛び方を見ていると良いなと思う。もちろん42m/sでも打てないということはないですよ」。
一方、データを見た小島プロは反対に、この『RS MAX』×『Diamana for PRGR(フレックスS)』であれば、HS42m/sのほうが適正スピード帯だろうという意見だ。注目したのは「球のつかまり」で、42m/sの場合は、打ち出し方向が1.7度左、弾道の傾きが1.6度左、最終落下地点は7.8ヤード左と球がつかまっていたが、40m/sになると打ち出し方向が0.1度右、弾道の傾きが5.5度右、最終落下地点は8.2ヤード右と、球のつかまりが悪かったのだ。
小島プロは「ヘッドスピードが遅いとつかまり難いんじゃないかなという感じがしました。シャフト自体がしっかりしている印象なので、42m/s前後のほうが合っていると思います」。
動画で確認する