ジョーダン・スピースとジャスティン・トーマスが同学年なのはよく知られている。コリン・モリカワとビクトール・ホブランも、ともに97年生まれの同学年。だがローリー・マキロイとトニー・フィナウが同じ歳なのは、なんだか意外な気が。10歳の頃から育んできた2人の友情物語とは?
10歳の頃の2人は体格に大きな差があった
全米オープンの3日目、ムービングデーに一緒の組になった2人。するとPGAツアーの公式Xが、10歳の頃2人が仲良く並んだ懐かしの一枚と合わせ、全米オープン3日目を終え笑顔で握手する写真をアップした。
昔の写真では親子ほどの体格差。大きなフィナウがマキロイの肩に腕をかけ、10歳とは思えぬ貫禄ぶり。当時の貴重なインタビューをローリー・マキロイ・トラッカー(@RMTracker)がXに投稿したところによると、10代になりたてだと思われるマキロイは、「ある夏に彼の家族と一緒に過ごしたことがある。フィナウファミリーはすごく楽しい人たちで、素晴らしい時間だった」
しばらくしてフィナウはある日、偶然新聞でマキロイの名前を目にすることに。記事を読んだフィナウが「あれ、この"ローリー・マキロイ"って僕の友達じゃない?」と両親に聞くと、「そうだよ、あのマキロイだよ」。
1年後ジュニアのトーナメントで再会したときには、フィナウがローリーをハグで抱き締めた。
誕生日が5月のマキロイは現在35歳で、9月生まれのフィナウは34歳。ティーンエージャーの頃からエリート街道を歩んだマキロイとは対照的に、17 歳でプロデビューしたフィナウはミニツアーから叩き上げた苦労人。別の道を進んできた。
そして30代になりゴルファーとして円熟期を迎えたいま、再び2人の人生曲線が交差し、最高峰のメジャーで優勝争いをした。結果はマキロイが2位、最終日に67をマークしたフィナウは3位タイ。
ラウンド後の2人の笑顔が四半世紀の友情を物語っている
※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月9日号「バック9」より