こんにちは。桂川有人です。前回の連載で紹介したオランダ、イタリア2連戦の話の続きです。
オランダは、空港から近いコースだったので、街にはほとんど行っていなくて、オランダ料理もどんなものかわからず(笑)。ワッフルですか? 食べませんでした(笑)。
近くにレストランもなくて、ウーバーすることが多かったですね。ウーバーでも選択肢は限られていたのでパスタやピザというイタリアン系か、ケンタッキーなどのファストフード系を頼んでいました。一度、川村(昌弘)さんと(星野)陸也さんとで、川村さん行きつけの日本食レストランに行きました。川村さんが「美味しいから」と誘ってくださって。僕と陸也さんは同じ「スタミナ丼」。豚丼のようなもので確かに美味しかったですよ。ちなみに、おふたりからは、メンタルの持ち方などのアドバイスをいただいています。その内容は、「楽しむことが一番だ!」ってことです(笑)。
イタリアでは、ひたすらパスタとピザ、そしてときどきリゾットを食べていました。プレーヤーズラウンジもパスタばかりで。ボロネーゼとトマトとジェノベーゼのソースを選ぶバイキング方式。街のレストランではボンゴレが一番味が薄いので食べました。リゾットはイタリア語もわからないので、適当に頼んで、ひとつはエビ系で、もうひとつはよくわからなかった。それにしてもパスタはさすがに飽きましたね(笑)。でも、イタリア人はめっちゃ親切でびっくり。明るいし、すぐに助けてくれますし、レストランの対応もすごくいいんです。
スコットランドに移動するため空港に向かうとき、キャディバッグを持って電車に乗ったんです。ヨーロッパ本土をスケジュール通りに転戦するとキャディバッグだけ100ドルくらい払えば運んでくれるシステムもあるんですけど、僕はドイツの試合をスキップしたので、それもできず。だから自分で持って電車に乗りました。そんなにジロジロみられている感はなくて、逆に自分たちから助けを求めていたんです。イタリア語自体まったくわからないので、チケットの買い方を教えてもらったり。イタリア人、親切ですから。
ちなみに僕はDPワールドツアーの選手からは「ユウト」と呼ばれることが多いんです。僕って海外の選手などから、いろいろ話しかけられそうなイメージらしいんですけど、僕がまだあまり英語をしゃべれないことを周りもわかっているので、そこまで突っ込まれたりはしないんです。でもとりあえず会話することが大事だと思うので。伝わらなくても何とか表現して話をしていかないとそこで終わっちゃう。だから笑ってごまかしながら会話しています。これは(高校の)フィリピン時代と同じで、何となく雰囲気はつかんではいるので、こちらも頑張っていきたいですね。
今、すでにスコットランドに入って調整しています。スコティッシュオープンと全英オープンに向けて調整しています。今回もツアーに紹介してもらったキャディさん、ティムさんにオランダからずっとお願いしているんです。ティムさんはスコットランド出身の方で、スコティッシュオープンの会場、ザ・ルネサンスクラブは彼のホームコースなんです。
スコットランドでは、やるべきゴルフが違うと思うので、どういうふうに狙ったりマネジメントしたりしたらいいか聞きながら調整したいですね。ティムさんはプロっぽくはないですけど、アマチュアとしてはかなり上手です。オランダで、パー3を使ってキャディさんと対決するイベントがあって、1球だけ打ったのを見たんです。きれいなスウィングでした。もちろん、僕、負けてはいないですよ、フフフ。僕は1ピンくらいに付けて、ティムさんはグリーンオーバー。でも練習もせずいきなりでしたし、僕のクラブを使っていたので。ティムさんは「ずっとクラブを振っていなかったので飛ばないんじゃないかと思って1番手あげて打ったけど普通に当たっちゃった」って言っていました。
イタリアからトレーナーの稲葉弘泰さんに来ていただき、スコットランドで目澤(秀憲)コーチとも合流できました。こちらは風がさらに強くなると思います。風のなかのプレーって、低い球を打つことはできても、ミスしたら大きなものになるし、やっぱり疲れますから嫌は嫌です(笑)。でもそこも調整していかないと。やっぱり、上位にいる選手はピンチをリカバリーしてチャンスをモノにします。これって、別にヨーロッパのツアーだけではなくどこでもそうなんですけど、僕もそうできるように、自分のゴルフの調子を上げて、コースに対応し経験を積んでいきたいと改めて思っています。スコティッシュオープンと全英オープン、頑張りますので応援よろしくお願いします!
細かいあれこれはまた、こちらで報告しますね。
写真/桂川有人
イタリアで桂川有人が撮影した「アイス動画」
アイスのシャーベットづくりのパフォーマンス。とにかく明るいイタリアの方々には、助けられました!