フェアウェイウッドの苦手意識を克服できるかも!?
今回試打をするのは、ブリヂストン「B-LD フェアウェイウッド」の3番(16.5度)、4番(18度)、5番(20度)、7番(24度)ウッド。シャフトはメーカー純正の「SPEEDER NX BS40LDwシャフト」、フレックスはL。試打ボールはタイトリスト プロV1。
「B-LD フェアウェイウッド」は、全ての番手のフェースに「スリップレスバイトミーリング」が施され、スピン抑制と高い直進性を実現している。また、トウ、ヒールそれぞれの反発性能をアップさせたことで飛距離ロスを最小限に留めることもできるという。
フェアウェイウッドをアイアンのように打ちたい人に相性◎
江澤 渡された瞬間はヘッドが大きいような気がしたんですが、構えてみると意外と小ぶりでシャ―プさがあって、重心が浅いヘッドが好きなわたしにとって好みな見た目だなって思いました。フェアウェイウッドもアイアンのように打ち込みたいと思っているタイプなので、同じような感覚の人にはいいかもしれませんね。あと目が留まったのはフェース。すごくザラザラしていて、しっかりボールをつかまえてくれそう。
M美 そのザラザラは「スリップレスバイトミーリング」と言って、スピン量抑制に効果的なんだとか。雨の日だったり、間に芝が挟まったときもボールが滑らない効果があるんです。一度、雨の日に打ったことがあるんですが、本当に滑りませんでした!
江澤 真っすぐ打つ自信がなくてもクラブが助けてくれそうですね。ヒール部分のフェースが角ばっているように見えて大きく感じる分、どこに当たってもボールを拾ってくれるイメージが湧きます。フェアウェイウッドの苦手意識が軽減するかも!
実際に打ってみた!
ドライバーはヘッドスピード35m/sで試打計測を行っていたため、フェアウェイウッドは少し落とした32~33m/sで試打してもらった。
<3番ウッド>
弾道 | ドロー |
---|---|
ヘッドスピード | 32m/s |
ボールスピード | 45.5m/s |
打ち出し角 | 12.7° |
スピン量 | 3378rpm |
頂点高度 | 12m |
キャリー | 136y |
総距離 | 157y |
<4番ウッド>
弾道 | ドロー |
---|---|
ヘッドスピード | 33m/s |
ボールスピード | 45m/s |
打ち出し角 | 12.6° |
スピン量 | 3389rpm |
頂点高度 | 10m |
キャリー | 127y |
総距離 | 149y |
<5番ウッド>
弾道 | ドロー |
---|---|
ヘッドスピード | 33m/s |
ボールスピード | 44.6m/s |
打ち出し角 | 15.7° |
スピン量 | 3924rpm |
頂点高度 | 16m |
キャリー | 137y |
総距離 | 152y |
<7番ウッド>
弾道 | ドロー |
---|---|
ヘッドスピード | 33m/s |
ボールスピード | 44.9m/s |
打ち出し角 | 17.6° |
スピン量 | 4163rpm |
頂点高度 | 18m |
キャリー | 140y |
総距離 | 153y |
M美 まず3番ウッドはどうでした?
江澤 レディスクラブだからフックフェースだろうなと思って見てみたらそんなこともなく、個人的には打ちやすそうだなと思ったのが最初の印象でした。かといって打ってみるとつかまらない訳でもなく、球もしっかり上がりました。ヘッドが軽くて楽に振れたので、3番ウッドにしては簡単なんじゃないかなと。
あと打音……。これだけ他の番手とは違う音がした気がしました。
M美 3番ウッドだけチタンが取り入れられているので、打音の違いはそれですね。たしかに硬くて飛んでそうな音でした。4番~7番ウッドはどうでした?
江澤 4番ウッドは、なぜかこれだけフックフェースが強く感じて、どうしても逃がして打ってしまいました。フェアウェイウッドでスライスが多発しているという人には相性が良さそうだなという印象ですね。
5番ウッドは4番ウッドに比べてナチュラルなつかまり顔だし、置いた段階で球が上がってくれそうだなと思いました。実際打ってみても3番。4番ウッドよりも高い球が打てたし、スウィングしたときのヘッドの走り方もタイミングが良くてかなり良かったです。
7番ウッドも5番ウッドと同じく置いたときの印象から良かったです。ヘッドスピードを落としてもいいタイミングでインパクトできるし、球もしっかりあがりました。
振れちゃったので5番ウッドよりも総距離が出てしまいましたが……。
江澤プロが選ぶのは3番ウッド!
M美 「B-LD フェアウェイウッド」の中で1本武器を選ぶとしたら…?
江澤 3番ウッドです! 3番ウッドって地面から打つクラブで1番長いし、難しい印象を持っている人が多いと思うんですが、これは3番ウッドの割に構えやすくて上がりそうだなという安心感がありました。わたしは元々球が高いタイプということもあって、真っすぐ強い弾道の球が好きなので、高く上がる5番ウッド以下よりも3番ウッドが好きでした!
「Diamana BS50LOⅡ」のAシャフトが挿さった3番ウッドは、シャフトが11グラム重たくなったということで、いつも男性向けクラブを使用している江澤にとって振り心地も増して、打音もさらに硬く、さらに飛んでくれました。
ゴルフ歴が長くなってきて、しっかり振れる人にはこちらのカスタムシャフトを試してもらいたいです。
M美が選ぶのは3番ウッド
「3番ウッドは芯に当たったときの打感がいちばんよかったです。150ヤードを少し超えたくらいの飛距離でも、体感はもっと飛んだような気がしてとにかく気持ちがいい! 元々あまり球が曲がらないタイプではありますが、ミーリングのお陰かいつもより曲がり幅が小さかったのも良かったです。狙いどころが狭いシーンでも自信を持って振っていけそうです。」
THANKS/サウスゴルフアカデミー