風雨にさらされた海沿いのリンクス。「昔からスコットランドでプレーするのは好きだった」というスコットは3連続を含む7バーディ(1ボギー)を奪う好調ぶりに「思った通りのラインに球が飛んでくれました。いいプレーだった」と胸を張った。
「最近は些細なことに納得がいかず、もっと伸ばせたんじゃないか、と思うことがあったのですが、
今日の64にはとても満足しています」
一緒に回ったのは地元スコットランドのレフティ、ロバート・マッキンタイア。久常涼と同じようにDPワールドツアー(欧州ツアー)上位の成績で今季PGAツアーの出場権を掴み、すでにRBCカナディアン・オープンで優勝を飾っている27歳のホープだ。
彼はスコットランドのナショナルオープンである「スコティッシュ(オープン)のタイトルがとにかく一番欲しい」と公言しており、昨年も優勝目前まで行きながら最終ホールでバーディを決めたマキ
ロイに1打差で敗れた悔しさを胸にリベンジを誓っている。
一緒に回ったスコットは「(マッキンタイアとのラウンドは)最高でした。彼はスコットランドのヒーロー。調子の良い彼に引っ張ってもらって僕もいいゴルフができた」とギャラリーの大歓声にも後押しされた格好だ。
予選ラウンドを終え15位だった2人はマッキンタイアが63で単独2位、スコットが64で単独3位とムービングデーに大きく順位を上げた。
久々の優勝についてスコットは「勝つには明日相当スコアを伸ばさなければならないでしょう。ゴルフの調子は良いので好調なショットにどれだけパットが噛み合ってくれるかですね。混戦だからすべでが上手くいかないと勝てないと思います」
4位タイにコリン・モリカワやここのところ毎週のように優勝争いしているサヒス・ティーガラらがつけ、連覇を目指すマキロイは通算12アンダー8位タイ。トップのアバーグとは5打差だが最後まで何があるかわからない。