プロ入り3年目にして今年大ブレーク中の竹田麗央。日本ツアー17試合に出場しトップ10入り11回(トップ5入り9回!)、うち優勝は3回だ。冷静にして大胆。柔にして剛。2024年8月6日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、ツアー後半を前に、21歳の強さとゴルフに迫っている。「みんなのゴルフダイジェスト」でも、その一部を抜粋してお届けしよう。
※情報は7月22日現在
画像: 自分の性格を「マイペース」と分析する竹田。今回、“ホームコース”での取材でリラックスしていたが、表紙撮影の時は少し緊張&照れ気味だった

自分の性格を「マイペース」と分析する竹田。今回、“ホームコース”での取材でリラックスしていたが、表紙撮影の時は少し緊張&照れ気味だった

竹田麗央・プロフィール

●たけだりお
●ヤマエグループHD所属
●2003年4月2日生まれ、熊本県合志市出身
●熊本国府高校卒業後 、2022年プロ入り
●166cm、66kg、O型
●趣味/野球観戦、キャッチボール
●好きな食べ物/お寿司(1番はシマアジ)
●嫌いな食べ物/しいたけ
●好きな音楽/あいみょん、嵐、いろいろ聴きます
●好きな教科/英語が一番マシでした
●好きなタイプ/優しくて面白い人、おっきい人(オリックスの山下舜平大選手推し)
●好きなコース/少し木があるほうがイメージしやすい。グリーンが速いほうが好き。メジャーのセッティングも好き。日本なら小樽CCや茨城GCなど
●地元自慢/阿蘇山、食べ物がなんでも美味しい(馬刺し、野菜、りんどうポークetc.)
●座右の銘/いつも「ない」と答えます

「飛距離にはこだわりたい」

竹田麗央の印象はどのようなものだろう? 「とにかく飛ぶ! 」「平瀬真由美の姪っ子さん」「なんだかホンワカしている」。

これらはどれも間違っていない。

竹田麗央は、21年の日本女子オープンでローアマチュアを獲得、同年のプロテストで1発合格し、ここまで順調に駆け上がってきたように見える。しかし昨年は、何度か優勝しそうなタイミングを逃している。しかし、竹田本人にまったく焦りはなかったという。

画像: 熊本から世界へ初優勝は熊本で。スポンサーのヤマエさん制作の横断幕も声援とともに力に。地元だからこそ家族写真も残った!

熊本から世界へ初優勝は熊本で。スポンサーのヤマエさん制作の横断幕も声援とともに力に。地元だからこそ家族写真も残った!

「昨年も初優勝が一番の目標だったので、できなくて悔しかったです。もっと最終日最終組の経験をしないといけないなと思いました」

そして今オフ、自分に足りないショートゲーム力を強化した。

「それまではショットと半々くらいだった練習量を7割に増やして。このコース(くまもと中央CC)でいろいろな状況やライから打ちました。パッティングも、昨年はボールの回転がカットになっていてスライスラインが人より切れたりしたので、まず順回転になるように練習しました。軌道をイントゥインに修正、パターもクランクネックをショートスラントに。データを測定しながら取り組みましたね」

そしてツアーが開幕し、7戦目のKKT杯バンテリンレディスで初優勝。地元熊本での優勝という二重の喜びだった。

「今年は最初から最終組になることも多くて。4月の早いうちに優勝できたのはよかった。熊本で初優勝できたことはすごい思い出になりましたし、自信もつきました」

画像: アスリート一家!「スウィングは母、道具は父のアドバイスで」今も5人でラウンドする仲良し親子。「小さい頃は兄、弟と殴り合いをして負けてなかった(笑)。母がツアーに帯同して洗濯などしてくれるので心強いです」

アスリート一家!「スウィングは母、道具は父のアドバイスで」今も5人でラウンドする仲良し親子。「小さい頃は兄、弟と殴り合いをして負けてなかった(笑)。母がツアーに帯同して洗濯などしてくれるので心強いです」

この勢いで翌週のフジサンケイレディスで2勝目、その4試合後のブリヂストンレディスで3勝目を挙げる。

「目標だった初優勝が達成できて、自分でも勝てるんだと思って、気付いたら3勝していました。私、調子に関しては、少し悪くなることはあっても、そんなに波はないんです」と変わらぬ口調で変わらぬ調子を語る竹田。この波のなさも“強さ”なのだろう。

いつも緊張していないようにも見える竹田。

「ちょっとはしてますよ。確かにあまりガチガチになることはないんですけど、熊本の最後の数ホールやヤマハの最終日は緊張しました。でも、別にミスしても死ぬわけではない、と思ったら、そんなに考えることもなくプレーできています、ふふふ」

ゴルファー皆が手にしたい「フラットな気持ち」を生まれながらに手にしているのだ。

もうひとつ。ここまで海外メジャー3試合を挟み、ほぼ毎週試合に出場できる「体力」について。「疲れているよね?」と聞くと、「大丈夫です!」ときっぱり。

「海外の試合の次の週の日本の試合はけっこう疲れていましたけど、大丈夫です。疲れたときは練習量を減らすなどしています」

実はあまりトレーニングはしていないと照れくさそうにする竹田。

「月に1回、体幹トレーニングくらい。ふふふ。オフはもう少しやっていますよ。あとはランニング。ゴルフ場に着いたら5分くらい走ったり、練習ラウンドのとき時間が空いたら公園などを見つけて1人でゆっくり20分くらい走ります。飛距離は小さい頃から、体も大きかったので飛んでいました」

体格、体力。持って生まれたものを無理せず生かす自然体のゴルフ。これも竹田の強みだ

THANKS/くまもと中央CC
PHOTO/Shinji Osawa、Tadashi Anezaki

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竹田麗央本人に聞いた“強さの秘密”や今季、そして今後の“夢”など、読み応え抜群の本編後半は、2024年8月6日号の「週刊ゴルフダイジェスト」かMyゴルフダイジェストにてチェックをお願いします!

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