7月24日~26日の日程で開催されるABEMAツアーの第7戦「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジ」。大会名にあるように、会場は秋田県秋田市にある南秋田カントリークラブ。2012年から同会場で開催されているが、歴代優勝者には池村寛世(16年)、比嘉一貴(18年)、久常涼(21年)、小木曽喬(22年)、生源寺龍憲(23年)と、国内外で活躍している日本のトッププレーヤーが名を連ねる。ABEMAツアーで実況やリポーターを担当する萩原菜乃花が注目選手を紹介!
画像: ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/岡沢裕行)

ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/岡沢裕行)

はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。

“JPCの悲劇”で一躍有名になった・河野祐輝

画像: 12年の優勝者である河野祐輝。大会2勝目を狙う(撮影/萩原菜乃花)

12年の優勝者である河野祐輝。大会2勝目を狙う(撮影/萩原菜乃花)

今年6月20日~23日の日程で開催されたJGTOレギュラーツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品(以下・JPCサトウ食品)」。ジャパンゴルフツアー選手会が主催する大会で、今年は石川遼選手の優勝で幕を閉じました。その優勝した石川選手と最終日最終組でプレーしたのが河野祐輝選手です。「JPCサトウ食品」を語るうえでは絶対に外せない選手で、「カッピー(カピバラに似ていることから仲間が命名)」と応援した方も多いはず。

私もABEMAのラウンドリポーターをしていて、石川選手とともにトップタイに立って迎えた15番(427Y・パー4)。河野自身がキャディなしを選択したとはいえ、ジャッジしそこね、飛び過ぎたラフからの2打目はグリーン奥の腰くらいの高さのある笹薮の中に。その笹薮のなかで見つけたボールを打ったサードショットはなんと誤球! そのペナルティの2打罰と発見した本球が打てる状況でなかった(理由は誤球を見つけたときよりも深い笹薮!)ため、アンプレヤブルの1打罰を含む「9」を叩くアクシデントで優勝戦線から脱落した。悔やんでも悔やみきれないはずだが、それでも17番、18番の連続バーディでトップ10入り。セガサミーカップの出場権を掴んだだけでなく、諦めない姿がギャラリーの心も掴んだ。

そして、河野選手は本大会が南秋田CCで初開催された12年の優勝者でもある。「JPCサトウ食品」の悔しさを糧に、2度目の戴冠に挑む!

平田憲聖の高校、大学の一学年後輩・下家秀琉

画像: JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品、最終日の下家秀琉(撮影/大澤進二)

JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品、最終日の下家秀琉(撮影/大澤進二)

兄の影響で5歳からゴルフをはじめ、小学生時代から全国大会に出ていた下家秀琉。読み方はシモケ・スグル。先日のセガサミーカップで優勝した平田憲聖の高校・大学の1学年後輩にあたる。180cmの長身で、手足が長く、バランスの良い体格から繰り出されるドライバーショットとバーディチャンスにつけるショット力が魅力。

QTランクは68位で今年はABEMAツアーが主戦場だが、自身のレギュラーツアー2戦目になった「JPCサトウ食品」では、大会2日目に6連続バーディを含む11個のバーディを奪う爆発力を魅せた。最終的には大学同級生の宇喜多飛翔と5位タイ。なお、日本プロを勝った杉浦悠太、ルーキーイヤーながら2度のトップ10に入った岡田晃平、飛距離が魅力の出利葉太一郎など、この学年には逸材が多いので、いまから追いかけるのも損はありませんよ!

将来のスター候補が参戦・福井誠ノ介

画像: 将来のスター候補・福井誠ノ介くん。今月12歳になる小学6年生だ(撮影/萩原菜乃花)

将来のスター候補・福井誠ノ介くん。今月12歳になる小学6年生だ(撮影/萩原菜乃花)

「将来のスター候補」と言われる小学生がABEMAツアー2戦目を迎えます。それは今週日曜の28日に12歳になる小学6年生の福井誠ノ介くん。徳島県のJクラシックGCで開催された今年のABEMAツアーの開幕戦「Novil Cup」以来の出場です。

「Novil Cup」では、①予選を通過すること、②毎日70台を出すことを目標に設定したといい、初日「76」、2日目「79」と②の目標は達成できたが、予選通過には13打足らず、無念の予選敗退。徳島のコースは距離が長く風が強いコースのため、誠ノ介くんの飛距離だと、パーオンが厳しく3打目勝負が多かったのですが、今週の南秋田CCはJクラシックGCに比べ、200ヤードほど総ヤーデージが短いだけにチャンスあり! なお、4月の出場時より「身長が3cm伸びて、飛距離も10ヤードアップし、230ヤード飛ぶようになった」といいます。

ちなみに、今大会で誠ノ介くんが予選を通過すれば、2006年「GDOチャレンジカップ(会場/静ヒルズCC)」で森杉大地選手が記録した13歳82日を大幅に更新することになります! 今年の日本アマでは松山茉生選手が史上最年少で優勝しています。誠ノ介くんにも期待ですね!

アマチュアでABEMAツアー2勝目を狙う・清水蔵之介

画像: アマチュアでABEMAツアー2勝目を狙う清水蔵之介(撮影/萩原菜乃花)

アマチュアでABEMAツアー2勝目を狙う清水蔵之介(撮影/萩原菜乃花)

昨年のABEMAツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge」でアマチュア優勝を成し遂げた清水蔵之介選手。下部ツアーのアマチュア優勝は9人目 (※) の快挙だった。当時、目黒日大高3年生でプロ転向か大学進学かを悩み、日本大学に進学することに。「アプローチが得意で特に30ヤード以内に自信あります」とのことで、日大に進学し、さらにパワーアップした清水選手を見るのが私も楽しみです!

※下部ツアーのアマチュア優勝者一覧

レギュラーツアーのアマチュア優勝はもちろん難しいが、下部ツアーの優勝もかなり難しい。その快挙を達成した選手を以下に列挙した。日本ゴルフ界を背負う錚々たるメンバーが下部ツアーでアマチュア優勝を達成している。

・片山晋呉/1993年「水戸グリーンオープン」
・小平智/2010年「鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジ」
・杉原大河/2019年「石川遼everyone PROJECT Challenge Golf Tournament」
・河本力/2021年「TIチャレンジ in 東条の森」
・蟬川泰果/2022年「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」
・高宮千聖/2022年「JAPANPLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」
・山下勝将/2022年「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま」
・杉浦悠太/2023年「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま」
・清水蔵之介/2023年「石川遼everyone PROJECT Challenge」

「萩原菜乃花の次に花咲くABEMAツアー注目選手」のバックナンバーはこちらから

This article is a sponsored article by
''.