レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を説明するなかで、今回は「グリップの力加減」を解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑭】

握力が強い人がクラブを軽く握るのが理想

画像: グリップの力加減は、握手したときのソフトに握る感覚と同じ

グリップの力加減は、握手したときのソフトに握る感覚と同じ

原田 いいですよ。ほら、こんな感じです。

GD おお、こんなにソフトなんですね。私もびっくりしました。

原田 ね、実際に握ってもらうと、とても分かりやすいでしょう。一般的に道具を使うスポーツはほぼ同じです。剣道や棒術も道具は軽く握っていますよね。

GD 正しい力加減を数値化することはできないんですか? 

原田 可能ですよ。例えば私の握力はマックスで45キロから50キロなんですけど、この3分の1くらいが目安になります。だから15キロとか20キロくらいですね。

GD 自分の持っている握力の3分の1ですか!? 本当に小さい力で握るんですね。

原田 でもね、軽く握るとはいっても、握力を強くして軽く握るのが理想なんですよ。だから握力をつけることは大事です。

GD 想像できます。確かに握力が弱い人が軽く握ったら、体を大きく揺さぶったりしてしまいそうです。やっぱり器具を使ったトレーニングをしたほうがいいですか?

原田 私のお勧めはお風呂の中で手を湯船に沈めて、手を開いて握る動きを100回です。こうするとお湯を握る抵抗で両手と前腕が張ります。これを毎日やっていると握力がつきますよ。

GD 100回ですか?

原田 100回じゃなくても、できる範囲で続けることが大事です。

GD 自分もあまり握力が強いほうじゃないので、やってみます。

原田 これで「良いグリップの要素」の「D・力加減」まで修了しました。グリップを学んだことで実際にクラブを握る準備ができたことになります。ということで、次回はハーフスウィングに戻って、実際にクラブを使った動きの説明をしましょう。

●原田伝一(全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

クラブを正しく握るための「A,B,C,D」【ゴルフの教科書~グリップ編】

This article is a sponsored article by
''.