かつて父が3連覇した全米ジュニアに初参戦したチャーリー・ウッズのデビュー戦は、父に続くほろ苦いものとなった。
画像: タイガー・ウッズが3連覇した全米ジュニアに初出場したチャーリー・ウッズ

タイガー・ウッズが3連覇した全米ジュニアに初出場したチャーリー・ウッズ

大会前から注目され、フロリダの地区予選を突破して本戦出場が決まってからボランティアの応募が激増。

彼の組には6人のマーシャルが帯同したが、大会初日に全英オープンで予選落ちしたタイガーがギャラリーとしてやってきたことで現場は混乱した。

関係者が口々に「これまで記憶にない」と言ったように、タイガー効果により1000人近いギャラリーが詰めかけて急遽警備を増員。同時にマーシャルも18人に増やされた。

そんななかチャーリーは出だしの3ホールをパーとし、順調なスタートを切ったように見えた。

しかし途中からショットとパットがかみ合わずボギーとダブルボギーを連発し、12オーバー「82」でホールアウト。出場264人中242位タイで初日を終えた。スコアを提出した彼は、1分以上アテスト会場となったテント内で頭を抱えていたという。

一緒の組で回った18歳のチェイス・カイズ選手はタイガーのことが気になり、「ちらっとは見たけれど、あまり見ないようにしていた」と思わぬプレッシャーがあったことを認めたものの、「チャーリーは素晴らしい選手。彼は世界中の才能のすべてを持っている。ただ今日は調子が悪かっただけ」と擁護した。

巻き返しを狙った2日目も苦戦し、80を叩いたチャーリーに対し、カイズ選手は66の好スコアで通算4アンダー3位タイに入り、上位64名が進む決勝マッチ進出を決めた。

偉大な父は全米ジュニア3連覇のあと全米アマ3連勝。同じUSGA(全米ゴルフ協会)主催の全米オープンでも3勝し、"トリプル&トリプルズ"を実現している。

その裏にはグリーンベレー出身の今は亡き父アール氏の指導があったが、才能溢れるチャーリーには父以外の指導者が必要なのか?

ちなみにタイガーは足を引きずることなく18ホールを歩き切った。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月13日号「バック9」より

チャーリー・ウッズの進化するドライバーショット

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