軌道もフェース使いもまったく別モノに劇的進化
一番驚いたのは、1年ごとにスウィングが大きく変わっていることです。
12歳のときは、クラブの動きに任せるキッズスウィングでしたが、13歳になって腕力でクラブを制御するアスリートスウィングになりました。
そして、14歳になった現在は、体の回転でオンプレーンに振るスウィングに進化しています。
僕はこれまで多くの選手を指導してきましたが、たった3年間でこれほどスウィングを変えられるプレーヤーを知りません。
全盛期から次々とスウィングをモデルチェンジしていったタイガーのDNAは、ここに受け継がれているのかなと思います。
現在のチャーリーくんのスウィングは、まるでマキロイのように左腕を伸ばして深く捻転したトップから、地面反力をフルに使って、大きなハンドファーストでインパクトしています。
フェースローテーションは極めて小さく、PGAツアーで流行している最新型のスウィングを完全にモノにしています。
あえて難点を挙げるなら、テークバックで頭が少し右に流れる動き。これは、ジュニア時代の名残で、ミート率を下げてしまう動きです。いまの体力であれだけのスピードを出すためにそうなっていますが、体幹ができ上がってくるにつれて消えていくと思います。
いまのところ、ウィークグリップで球を操るスウィングのタイガーとは違う方向に進んでいますが、もしかすると、1年後、またアッと驚くスウィングで登場するかもしれません。
週刊ゴルフダイジェストの2024年1月30日号では、23年末のPNC選手権に出場したタイガー・ウッズのスウィングも横田英治プロが解説! そちらも是非ご覧ください。
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PHOTO/ Stan Badz THANKS/ PNC選手権
※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月30日号「チャーリー・ウッズ14歳を追っかけ!」より