昨年末のPNC選手権でタイガーの息子、チャーリーが身長も飛距離も大きく成長した姿を見せた。355ヤード・パー4のワンオンショットで、ギャラリーのド肝を抜いたチャーリー・ウッズの最新スウィングを、女子プロのコーチでスウィング解説に定評のある横田英治が徹底分析した。
画像: 2年前に150㎝だった身長が現在171㎝と1年毎に10㎝ずつ成長を続けるチャーリーくん。タイガーのDNAを受け継いで体もスウィングも大きく成長している

2年前に150㎝だった身長が現在171㎝と1年毎に10㎝ずつ成長を続けるチャーリーくん。タイガーのDNAを受け継いで体もスウィングも大きく成長している

軌道もフェース使いもまったく別モノに劇的進化 

画像: 22年はクラブの動きを邪魔しないキッズスウィング。23年は腕力でクラブを押さえ込むアスリートスウィング。現在は強く振ってもブレないオンプレーンスウィングだと、横田プロは分析する(22、23年撮影/Yasuhiro JJ Tanabe、24年撮影/Stan Badz)

22年はクラブの動きを邪魔しないキッズスウィング。23年は腕力でクラブを押さえ込むアスリートスウィング。現在は強く振ってもブレないオンプレーンスウィングだと、横田プロは分析する(22、23年撮影/Yasuhiro JJ Tanabe、24年撮影/Stan Badz)

一番驚いたのは、1年ごとにスウィングが大きく変わっていることです。

12歳のときは、クラブの動きに任せるキッズスウィングでしたが、13歳になって腕力でクラブを制御するアスリートスウィングになりました。

そして、14歳になった現在は、体の回転でオンプレーンに振るスウィングに進化しています。 

僕はこれまで多くの選手を指導してきましたが、たった3年間でこれほどスウィングを変えられるプレーヤーを知りません。

全盛期から次々とスウィングをモデルチェンジしていったタイガーのDNAは、ここに受け継がれているのかなと思います。 

画像: 「現在のチャーリーくんのスウィングは、まるでマキロイのようにインパクトしています」(横田プロ)

「現在のチャーリーくんのスウィングは、まるでマキロイのようにインパクトしています」(横田プロ)

現在のチャーリーくんのスウィングは、まるでマキロイのように左腕を伸ばして深く捻転したトップから、地面反力をフルに使って、大きなハンドファーストでインパクトしています。

フェースローテーションは極めて小さく、PGAツアーで流行している最新型のスウィングを完全にモノにしています。 

画像: 「あえて難点を挙げるなら、テークバックで頭が少し右に流れる動き」という横田プロ

「あえて難点を挙げるなら、テークバックで頭が少し右に流れる動き」という横田プロ

あえて難点を挙げるなら、テークバックで頭が少し右に流れる動き。これは、ジュニア時代の名残で、ミート率を下げてしまう動きです。いまの体力であれだけのスピードを出すためにそうなっていますが、体幹ができ上がってくるにつれて消えていくと思います。 

いまのところ、ウィークグリップで球を操るスウィングのタイガーとは違う方向に進んでいますが、もしかすると、1年後、またアッと驚くスウィングで登場するかもしれません。

週刊ゴルフダイジェストの2024年1月30日号では、23年末のPNC選手権に出場したタイガー・ウッズのスウィングも横田英治プロが解説! そちらも是非ご覧ください。

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PHOTO/ Stan Badz THANKS/ PNC選手権

※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月30日号「チャーリー・ウッズ14歳を追っかけ!」より

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