昨秋、日本開催のZOZOチャンピオンシップ出場後、都内のキャロウェイショップでインタビューした際、「ツアーは今、パワーゲーム時代。飛ばさないと戦えません。独自のAIテクノロジーは本当に信頼でき、ブレずに飛距離が伸びている。だから45.5インチまで伸ばせたとも言えます。クラブに課題は不安はない。30歳になった今、来年(2024年)をメジャー奪取の年にします」と宣言していた。言葉の通り、5月に全米プロ、今回の全英オープンと一気にメジャー2勝。世界ランキングは現在2位。
現在のドライバーと3Wは、パラダイムAiスモーク♦♦♦。シャフトはいずれもディアマナPDで、これは昨年から変更なし。3Wの高さとスピン量を考慮してロフト16.5度のHLモデルを使うのも前モデルのパラダイム ♦♦♦からの流れ。
英国入りする前、6月に米国で撮影した時点では、APEXのUWを1本入れていたが、全英ではミズノの3番アイアンに替わり、ティーショットなどで活用。昨年も一時期、ミズノのアイアンを1本入れた時期があったが、その時はMP‐20HMBで、今回は同じ中空ヘッドながらバックフェースに鉛を貼ったMizuno Pro225。ちなみに、この3番アイアンは欧米モデルで日本では未発売。(パリ五輪ではUWに戻した可能性もあるが確認中)。
4IからのアイアンセットはAPEX TCBの2024年版のツアープロトモデルで、J・ラームや契約フリーの申ジエも使っている。9Iの次がPWではなく、10Iという設定だ。
ウェッジはSWとLWがボーケイデザイン、AWがキャロウェイという組み合わせは以前のままだが、キャロウェイのウェッジがJAWS RAWからニューモデルのOPUSへスイッチ。
キャロウェイの担当者に聞くと、「実は(半年以上前の)開幕前のオフに、ザンダーはこのプロトをテストしたのですが、ヘッド形状などをとても気に入ってJAWSのバックフェースデザインを入れた、いわばOPUSプロトで今シーズンをプレーしていました。そして、英国入りの数週間前に正式なOPUSウェッジに変更した次第です」との裏話を明かしてくれた。
パターはもはやお馴染みになった真っ赤なTOULONラスベガス。今、シャウフェレは米国代表として、東京五輪の金メダリストとして、再びメダルを目指している。(スペックとスタッツは7月26日時点のもの)
1W/パラダイム Ai スモーク♦♦♦(10.5度)・ディアマナPD(70TX)
3W/パラダイム Ai スモーク♦♦♦ 3HL(16.5度)・ディアマナPD(80TX)
3I/Mizuno Pro 225(19度)・DG MIDツアーイシュー(X100)
4I~10I/APEX TCB(2024プロト)・DGツアーイシュー(X100)
AW/OPUS(オーパス)(52度)・DGツアーイシュー(X100)
SW・LW/ボーケイデザインSM10(57度・61度)・DGツアーイシュー(X100)
PT/オデッセイ TOULON ラスベガス(3度)・スーパーストロークTOU2.0グリップ
BALL/クロムツアー
※SWとLWはロフトを1度寝かせて、56→57度、60→61度
※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月13日号より(PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki)