ショップに聞く夏のアンダーウェア
「6月末からアパレルの売り上げがグッと伸びました。セールもありますが気温の影響です。気温が上がるとアンダーウェア系の需要も上がるんです」と語るのはゴルフ5リコパ川崎店・店長の小屋敷幸一さん。お店のカテゴリー別売り上げデータを見せてもらうと、上位には氷嚢やアイスリングなどの“冷感グッズ”とともにアームカバーや夏用のインナーウェア、アンダーウェアが確かに入っている。
「種類はここ最近すごく増えています。アンダーウェアやアームカバーは、日焼け対策はもちろん、一番は翌日に疲れを残さないためにおすすめしています。直射日光を防ぐ目的です。熱を体に持つとなかなか抜けませんから」
アンダーウェアの売れ筋を聞くと、「一番は自社ブランドのティゴラ。昔からインナーに強く低価格で品質がいい。通年仕様のUVカットVネック(写真A)や、夏用の首の後ろ部分に接触冷感素材がプリントしてある丸首のもの(写真B)も人気です」。
冷感素材を使ったものはやはり人気で、最近は消臭機能が付いているのも多いという。「アンダーアーマーの『アイソチル』という特殊繊維を使ったウェア(写真C)も評判はいい。手を入れただけでも涼しいのがわかります」
男性には運動のサポートとなるたとえば飛ばしにつながるようなウェアも1年通して着る人もいる。
「キャロウェイのウェアは背中などにパフォーマンスアップの機能がついていて、夏用でメッシュ素材になっています(写真D)。また、男性にもアームカバーは人気。各メーカーさんの冷感素材のものがあり、ゴルファーではないお客さんも買いにいらっしゃるんです」
また、メンズとレディスでは選ぶ観点が少し違うようだ。
「確かに男性のほうが、機能面からお話ししたほうが買ってくださる方は多いかもしれません。タイツに関しては、若い男性から問い合わせはありますが、ゴルファーにははく文化はまだまだ少ない。もちろん、はいたほうが足は疲れなかったりすると思います」
アパレル&シューズ担当の門馬真理恵さんは、レディスの動きに関して、「女性は首も焼けたくないのでハイネックを探す方も多い。メッシュ素材(写真E)も人気です」。
また、レディスはデザインにもさまざまな工夫がある。
「マリ・クレールの首は隠れて丈が短いウェア(写真F)や、キャロウェイの肩だけ羽織るものも人気。アームカバーにしても、ティゴラの落ちないように肩のところに付けられるもの、手の甲だけのカバーも人気です。スウィングにも有用というぴったりタイプが好きな女性もいます。種類はかなりあり、売れても補充がすぐに入るんです」
タイツ(レギンス)も女性は夏でも求めるという。
「女性はマリ・クレールのスポー ツ用ストッキングは夏も人気。骨盤矯正がついているような着圧機能が付いたレギンスも。冷感素材やUVカット機能が付いているものも多いです。やっぱり夏でも“ 着る”という意識は高くなったと思います。着ていたほうが涼しい、汗も吸収して逃してくれる。日焼け予防、熱中症対策、結果的に疲労対策にもなるんですね」
PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa
※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月30日号「夏ゴルフ疲労対策 タイツをはくのはもはや常識」より一部抜粋