みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開中。今回は今日(2024年8月22日)発表、9月20日発売のヤマハの最新ドライバー『インプレス ドライブスター タイプS 』を、クラブスピードを段階的に変えて打ち比べ、それぞれの特性と適正ゴルファータイプなどを検証した。

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今回試打する『インプレス ドライブスター タイプS』は、フェース面にカーボン素材を使用している意欲作。コアテクノロジーは8軸積層のカーボンフェース「オクタ アングル カーボン フェース」で、ヤマハ契約プロの今平周吾はR&Aの適合ドライバーヘッドにリストオンされた翌週の横浜ミナトチャンピオンシップでこのドライバーを使用。また、同じく契約プロの藤田寛之は12年賞金王のときで1Wの飛距離は265Yだったが、このドライバーで275Yを記録したという。前作までは『インプレス』というとアマチュアモデルという印象だが、両プロの実績を見ると、プロも使用できるドライバーに進化したと言えるだろう。

画像: インプレス ドライブスター タイプS ドライバー。「精悍な顔だが難しいイメージはない」と癸生川プロ

インプレス ドライブスター タイプS ドライバー。「精悍な顔だが難しいイメージはない」と癸生川プロ

ロフト角10.5度、純正シャフト『SPEEDER NX M‐425D(S)』を試打

まず構えてみた癸生川プロの印象は、「かなりディープフェースに見えて、全体的に丸形で強い球が出そうなヘッド形状ですね。ヘッドカラーが黒で格好良く、『強い』印象を受けます。強いといっても難しさはなく、構えたときのフェースアングルがやや左を向き、フェース面もしっかり見えているから、つかまらないとか、滑るとか、右に逃げちゃうといったマイナスイメージはないです」。

画像: 試打シャフトである純正の『SPEEDER NX M‐425D(S)』。スペックは中調子の40g台

試打シャフトである純正の『SPEEDER NX M‐425D(S)』。スペックは中調子の40g台

なお、試打クラブのシャフトは、純正『SPEEDER NX M‐425D(S)』で、40g台の中調子シャフトになっている。

クラブスピード45m/sで打つ

発生川プロが純正Sシャフトで自身のいつものスウィングスピードで打ったときの打感と印象は「いやぁ、球が上がりやすいし、つかまりやすい。打感も硬くないし、弾きも悪くないから打ってて気持ちがイイ。ここまで球を弾いてくれて、球が上がると思うと自分で上げに行こうとしないから、変なスウィングにならない。球が上がりづらい人にはいいと思います」。

トラックマン4のデータ
クラブスピード●45.1m/s
ボール初速●67.1m/s
打ち出し角●12.0度
スピン量●3874rpm
降下角●42.7度
キャリー●237.9Y
飛距離●254.6Y
打ち出し方向●3.7度左
スピンアクシス●1.6度左
SIDE●15.0Y左

GCクワッドのデータ
Hインパクト●6ミリヒール
Vインパクト●4ミリ低

画像: HS45m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS45m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

データを踏まえて小島プロが解説。

「スピン量が3874rpmと多めですが、ボールコントロールがしやすくなる程度にスピンが入りやすいヘッドなのかなと思います。理由は打点とフェース面のテクノロジー『オクタ アングル カーボン フェース』と言われる8つのアングルから織り込んでいるカーボンフェースにあるのかなと思います。カーボンフェースによる軽量化で、余剰重量を後ろに持ってくることで慣性モーメントが大きくなったり、曲がりにくくなったりする。あと癸生川プロが感じていた、上がりやすくなると思います」

クラブスピード42m/sで打つ

「クラブスピードが45m/sだと少しシャフトが動きすぎる気がする」という癸生川プロと小島プロのインプレッションからクラブスピードを少し落として試打。その打感と印象を癸生川プロは「HS45m/sよりHS42m/sで打ったほうが球の飛び方は強く見えます。打球が低くなって、前への直進性が強くなるから、このシャフトと10.5度の組み合わせならHS42m/sが合うんじゃないかな」。

トラックマン4のデータ
クラブスピード●41.8m/s
ボール初速●62.5m/s
打ち出し角●11.2度
スピン量●3130rpm
降下角●30.6度
キャリー●223.6Y
飛距離●253.0Y
打ち出し方向●3.3度左
スピンアクシス●1.9度左
SIDE●15.3Y左

GCクワッドのデータ
Hインパクト●0ミリヒール
Vインパクト●0ミリ低

画像: HS42m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS42m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

データを踏まえた小島プロは「クラブスピードを42m/sに下げると落下角度が途端に低くなりましたね。ただ、落下角度が30度ありますから、許容範囲内ではあります。逆に、これ以上低くなるとちょっとキャリーが出ない感じになってしまいます。」と解説。

クラブスピード40m/sで打つ

先の小島プロの見解から「一回、HS40m/sくらいで打ってみよう」と癸生川プロ。その打感と印象を「球筋が変わった。HS40m/sだとつかまり切らないのかなという印象ですね。この組み合わせはHS40m/sとHS42m/sの間に“境”があるのかなという印象です」。

トラックマン4のデータ
クラブスピード●39.9m/s
ボール初速●59.8m/s
打ち出し角●11.0度
スピン量●3254rpm
降下角●33.9度
キャリー●205.5Y
飛距離●229.9Y
打ち出し方向●1.4度左
スピンアクシス●0.6度右
SIDE●4.4Y左

GCクワッドのデータ
Hインパクト●9ミリヒール
Vインパクト●6ミリ低

画像: HS40m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS40m/sで試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

このデータを見て小島プロは「落下角度を見るとHS42m/sよりHS40m/sのほうが上がっています(球が上がっている)。ただその理由は、若干風が吹いているということと、癸生川プロが40m/sだと球が上がりづらいと思って、無意識に球を上げに行ったため。また、少し下で当たっているのでそのぶん、スピンが入って落下角度が上がっています。そのあたりを差し引けば、落下角度は30度を下回るでしょう。そうするとHS40m/sだと球の高さは低すぎるかな。なので、この結果を見ると、この組み合わせは、HS42m/sはあったほうがいいと思います」。

二人はどうまとめた?

「このクラブは、クラブスピードの違いで適正プレーヤーが変わるなと思いました。クラブスピード、ボールスピードに合わせて試打をしてもらえれば合うクラブがみつかるのかなと思います」(癸生川)

「この『インプレス ドライブスター タイプS』は球の上がり方からするとスピード帯として42m/sくらいの人が最適かなと思いました。あとボール初速が出るクラブですね。もちろん寛容性もあって、クラブの先とヒールに当たってもクラブの性能が発揮できました」(小島)

みんなのゴルフダイジェストYouTubeのみんゴル試打班「ガチギアトラック」では、ヤマハ『インプレス ドライブスター タイプS』のロフト角9.5度ドライバーの試打や、10.5度のトウ、ヒールでヒットした時のデータから、クラブの寛容性など、細かな分析をしているので、そちらもぜひ視聴してクラブ選びの参考してもらいたい。

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THANKS/アコーディア・ゴルフ 技術研究所

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