スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースで開催されるAIG女子オープン(全英女子)がいよいよ開幕。現在、日本女子ツアーのメルセデンス・ランク1位に君臨する竹田麗央はセントアンドリュースをどう戦ったのか。ゴルフダイジェスト特派記者が現地からレポート !

出だしは風の計算がはまらなかった

午前中は風速11m~17mの風が吹くという予報通り、時折アドレス時によろけてしまうほどの強い風が選手たちを襲うセントアンドリュース“らしい”コース条件でした。そんななか、7時44分に1番からスタートした竹田麗央。左から吹く風に対して持ち球のフェードで攻めると風に流されてしまうということでティーショットをドローで攻めるが、ドローがかかりすぎてしまい左へ大きく外してしまう。

そして2打目のアイアンショットは持ち球のフェードで攻めるも風に乗ってしまい右奥へ大きくオーバー。ここからアプローチで3mに寄せるも、入らずボギー発進となってしまう。続く2番でも1番同様、ドローが強くなり左のラフへ。そしてセカンドも右奥へ外してしまった。初っ端からリンクスコースの洗礼を受け、またボギー覚悟かと思ったが、ここがJLPGAでトップに君臨する竹田の凄さ。グリーン右奥20Yからのアプローチでふわりと上げた球はカップに一直線。見事、ゴルフの聖地で初バーディを奪い、勢いをつけた。

画像: アウトコースは左からの風。フェードでは風に流されるためドローで攻め続けた竹田(撮影/姉崎正)

アウトコースは左からの風。フェードでは風に流されるためドローで攻め続けた竹田(撮影/姉崎正)

日本で磨いたショットが生きた

3番からは竹田本人が「風との計算が合ってきた」と語るようにティーショットが安定。危なげない形でパーを重ね、7番でバーディ。8番のボギーを打つも前半をイーブンで折り返す。特によく感じたのが「コントロールショット」の精度。それもそのはず、セントアンドリュースに向かうまで、風の対策としてひたすらコントロールショットを磨いてきたのだという。このショットがあったからこそ、風が強く前半から多くの選手がスコアを乱すなか、大崩れすることがなかったのだろう。

しかし、後半になるとリンクスの風がより一層牙を向き、竹田に自分のプレーをさせてくれない。

画像: 風が強いなかのラウンドでもショットの精度は高かった(撮影/姉崎正)

風が強いなかのラウンドでもショットの精度は高かった(撮影/姉崎正)

「前半は耐えることができたのですが、14番でダボを叩いてから流れが悪くなってしまった。でもこの難しいコンディションで自分のイメージ通りのショットが打つことができ、バーディチャンスも作れたのはよかったと思っています。このショットを明日にも出せるように頑張っていきたいと思います」(竹田)

後半耐え切れなかったことに悔しさをにじませつつ好材料もあったと竹田。初日は3バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの5オーバーでフィニッシュとやや出遅れてしまったが、明日の巻き返しに期待したい。

画像: 日本人トップは3アンダーの西郷真央。出遅れてしまった竹田だが、明日の巻き返しに期待したい(撮影/姉崎正)

日本人トップは3アンダーの西郷真央。出遅れてしまった竹田だが、明日の巻き返しに期待したい(撮影/姉崎正)

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