8月も後半になり、朝夕は涼しい……とまでは言えないが、8月中旬までの酷暑に比べれば、過ごしやすくなってきた。とはいえ、昼間はまだまだ30度を超える真夏日が続く。そんな日に熱中症を避けて、安全に、あわよくばいいスコアでプレーする秘訣を、「週刊ゴルフダイジェスト」2024年8月20日・27日合併号で紹介している。秘訣を教えてくれたのは年間250回以上プレーする“ラウンドの達人”である小野寺誠プロ。みんなのゴルフダイジェストでは3回に分けて掲載する。【全3回中1回目】
画像: 年間250ラウンドをする小野寺誠プロ

年間250ラウンドをする小野寺誠プロ

解説/小野寺誠プロ

1970年生まれ。真夏の暑さも真冬の寒さも、雨や強風もものともせず、年間250ラウンド以上コースに出る「現場主義」の指導力に定評がある。

面倒くさがらずに日傘を差そう!

最高気温30度を超えるような真夏日のゴルフは、もはや「暑い」とか「不快」という次元ではなく、「危険」な領域にある。そんな酷暑には、気合いだけでは対抗できない。いかに入念な準備で臨むかが肝心だ。

小野寺誠プロは、暑さはもちろん、汗への対策もしっかりしておくことが大事だと話す。

「暑さ対策として、直射日光を避ける日傘はもはや必需品。男性は面倒くさがる人が多いですが、体感温度を大きく下げる重要アイテムです。そして氷のうのほか、ハンディ扇風機や冷感タオルなど、体を冷やすアイテムをたくさん持ちましょう」

汗対策としてはタオルと全天候型グローブを複数枚準備すること。そして水分補給のドリンクを、用途別に多めに用意しておくことが熱中症予防に重要だ。冷たいスポーツドリンクに加え、常温の水を手元に置いておくと、口をすすいだりタオルを濡らすなどする際に便利だ。

小野寺プロの夏ゴルフグッズ

画像: 「体を冷やすグッズ類」、「日傘」、「ドリンクバッグ」、「全天候型グローブ」、「タオル類」が小野寺プロの夏ゴルフ対策グッズだ

「体を冷やすグッズ類」、「日傘」、「ドリンクバッグ」、「全天候型グローブ」、「タオル類」が小野寺プロの夏ゴルフ対策グッズだ

熱中症予防には体を冷やすグッズを
氷のうは体を冷やすために非常に有効でもはや夏の必携品。ハンディ扇風機は、風のない日にはありがたい。日陰で使うと効果倍増だ。濡らして使う冷感タオルや冷感スプレーなどもあるとベター。

画像: レストランで氷を提供してくれるコースも多いです。わきの下や首回りなどを冷やしましょうと小野寺プロ

レストランで氷を提供してくれるコースも多いです。わきの下や首回りなどを冷やしましょうと小野寺プロ

カートから出るときは日傘が必須です
日差しがある日は日傘は必携。面倒くさがらずにカートから出る際は必ず差して歩こう。体感温度が大きく下がる。

画像: 面倒くさがらず、日傘は重要です

面倒くさがらず、日傘は重要です

ドリンクは6+1本。即応用の水が便利
小野寺プロは、6本入りの保冷バッグに、凍ったドリンク2本とスポーツドリンク4本を入れてスタートするほか、常温の水を1本キャディバッグにぶら下げておくという。この水が、少し口に含んですすいだり、冷感タオルを濡らすなど、いろいろと使い勝手がよくて便利だ。

画像: キャディバッグにぶら下げておくことで取り出しも便利。常温なので汎用性が高いという

キャディバッグにぶら下げておくことで取り出しも便利。常温なので汎用性が高いという

グローブは全天候型を複数枚用意しよう
グローブは合皮の全天候型のほうが汗で濡れても滑りにくい。必ず複数枚用意しよう。本革がいい人はさらに枚数を多めに。

タオルは最低2枚。午前と午後で使い分け
汗拭き用のタオルは最低2枚用意し、午後用のものはビニールに入れてキープしておくと不測の事態が起こってもいい状態で使える。吸水性のいいものを選ぼう。

カラビナタオルをバッグに付けておく
小野寺プロは、大きめのカラビナ付きタオルをキャディバッグにぶら下げておき、グリップや手などをこまめに拭くようにしているという。

画像: 汗対策もしっかり実施しよう!

汗対策もしっかり実施しよう!

TEXT/鈴木康介
PHOTO/姉﨑正
THANKS/芳賀CC

※2024年8月20日・27日合併号「真夏のゴルフ攻略法」より一部抜粋

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