「ゴルフ5レディス」の初日を終えて首位に立ったのは、5アンダーにささきしょうこ、ウー・チャイェン、村田歩香。1打差に原英莉花、竹田麗央、政田夢乃、成田美寿々、堀奈津佳ら10名が並ぶ混戦模様。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。

今年は岐阜県にある「ゴルフ5カントリーみずなみコース」で開催されている「ゴルフ5レディス」。台風10号の影響もあり途中雨が降る場面もありましたが、全組ホールアウトできています。コースはアップダウンと段のあるグリーン、フェアウェイは広いものの2打目地点には傾斜があり、ティーショットの狙いどころが絞られる丘陵コースです。

猛暑と雨の影響でグリーンのスピードは8と3/4フィート、コンパクション19.5と軟らかく、スピードも速くないコンディションです。そうなると必然的に伸ばし合いの展開になります。さらに、明日は天候が崩れる予報になっているので、中止や中断も視野に入れ、1打でも伸ばしておきたいとピンを積極的に攻めるゴルフが見られました。

画像: 「ゴルフ5レディス」の初日を首位と1打差の4アンダー4位タイで終えた原英莉花

「ゴルフ5レディス」の初日を首位と1打差の4アンダー4位タイで終えた原英莉花

初日に注目したのは3週間ぶりに国内ツアーに参戦した原英莉花選手。「ISPS HANDA スコットランド女子オープン」、韓国女子ツアーのメジャー大会「ハンファクラシック」に海外遠征していましたが、状態は「悪い」と前日のプロアマ大会後の囲み会見では珍しくネガティブな発言をした原選手でした。

一夜明け朝目覚めると「変にポジティブで試合に出る感覚に戻っていました」とスタートホールから3連続バーディ、1ホールパーの後バーディを奪いロケットスタートを決めます。プレーは、とにかくティーショットをしっかりとフェアウェイに打てていました。

画像: 振り切ったスウィングでフェアウェイを多くとらえたドライバーはタイトリスト「GT2」の9度を「NEC軽井沢72トーナメント」から投入

振り切ったスウィングでフェアウェイを多くとらえたドライバーはタイトリスト「GT2」の9度を「NEC軽井沢72トーナメント」から投入

使用するドライバーを見てみるとタイトリストの新ドライバー「GT2」の9度を使用していました。「GT2」は初速性能が高く他メーカーでいうMAXに位置づけられる寛容性の高いモデルです。「NEC軽井沢72トーナメント」から投入し、手になじんで来たようです。

画像: スウィングでは「左足の踏ん張り、太ももの張り」を意識しているという

スウィングでは「左足の踏ん張り、太ももの張り」を意識しているという

技術的にはどんなことを意識しているか聞くと「左足の踏ん張りというか、太ももの張りは意識して打っています」との答え。実際のスウィングを見ても左足を踏み込んで切り返したら、ターゲット方向に流れず左股関節の上で左腰がしっかりとターンして打てていることが見て取れます。

「数字、結果にこだわりたい」と話していた前日から、まずは初日を良い位置で終われたのではないでしょうか。「脳みそと気持ちが動かないから、行動するしかない」と練習量を増やす原選手の明日以降のプレーにも注目していきます。

リーダーボードに目を移すとルーキーの村田歩香選手がツアー4試合目にして、初の首位タイスタートを切っています。これまでの3試合では、奥につけて3パットのボギーが多かったことから「手前から攻めるようにしたこと」でしっかりスコアを伸ばしてきました。今回の目標が予選通過で、まさかこの位置にいられと思っていなかったので、ここまで来たら優勝を狙って頑張りたい」と意気込みます。

画像: 首位タイ発進をしたルーキーの村田歩香(写真はカストロールレディース2024、撮影/大澤進二)

首位タイ発進をしたルーキーの村田歩香(写真はカストロールレディース2024、撮影/大澤進二)

「NEC軽井沢72トーナメント」で2位タイ、「ニチレイレディス」では4位タイで終えている同じくルーキーの政田夢乃選手、全英帰りの竹田麗央選手も4アンダー4位タイで終えています。明日の天候次第では競技が成立する27ホールでの短期決戦になるかもしれません。明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

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