みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。昨シーズン初シードを獲得し、今シーズン初優勝を挙げた小木曽喬プロ。3年前に堀尾研仁コーチと出会い、スウィング改造に取り組んだことで結果が出たそうです。そんな小木曽プロが受けてきたレッスンの内容が週刊ゴルフダイジェスト9/17号の「デジタルと感性の融合でうまくなる。」という記事に載っていました。そのなかから、すぐに取り入れられそうなパッティングについての記事を試してみることにしました。
この記事で堀尾コーチによると、パッティングは手元とヘッドの関係性が大事ということです。アマチュアは、ヘッドを低く長く出すのがいいと思っている人が多いといいます。たしかに僕もそんな話を聞いたことがあるし、ちょっと意識してた時期もありました。しかし、ヘッドを低く長く出そうとするとインパクトで手が出てしまうので、フェース面が開いてしまいスクエアに当てることができないそうなんです。ヘッドと同じように手元が動いてしまってはインパクトが緩んでしまい、しっかりと打ち切れるパッティングができないということです。小木曽プロもそうなっていたのだとか。
手を出さないでインパクトが緩まないストロークをするには、振り下ろすときに手元を減速させることが必要だそうです。手元が減速することで、インパクトのときに手元がストロークのスタートの位置にあるようにするのが大事なんだとか。そのためにはストローク中、グリップエンドを体の中心に向けておくと手元の加速が抑えられ、ヘッドがスムーズに動くということです。手元が大きく動いてしまうと、フェースにボールが乗る感覚がなくなり、距離感も方向性も出なくなると堀尾コーチは言っています。
グリップエンドを体の中心に向けたままのストロークをやってみましたが、たしかに緩むことなくスムーズにヘッドが動いてくれる感覚があります。しかし手を減速させるということを意識しすぎると、大きいテークバックからインパクトで緩んでしまう動きになってしまう人もいると思うので、ヘッドの運動量よりも手元の運動量が少ないイメージのほうがいいかもしれません。そしてインパクトのときに手元がアドレスの位置よりも先に行ってしまわないことが大事です。
もうひとつ、手元を完全にその場で固定してしまうと、手首が折れてしまい、軌道が狂ってしまって方向性が安定しなくなります。手元の動きは少ないですが、動いていないとダメだと思いました。中尺パターのグリップエンドをお腹に当ててストロークするようなイメージですね。
コースでも実際にこのイメージでパットをしてみましたが、インパクトの感触がとても良く、転がりが良かったです。方向性も安定していたので、思った方向に打ち出しやすかったですね。これはぜひみなさんにもコースで試してみてほしいです。
この記事には緩まず振れるストロークを身につけるためのドリルが載っていたので、それもやってみました。まずアドレスをして、イチ・ニー・サンのテンポでストロークするのですが、テークバックをしてトップで「イチ」。そしてインパクトをしてからフォローで「ニー」。最後にヘッドをアドレスの位置に戻して「サン」です。このドリルでヘッドを戻さないといけないという感覚があると、フォローが大きくなりづらく、手元の動きが制御されるそうです。
やってみましたが、たしかにストローク中に緩むという感覚がなくなりますね。リズムも良くなる感じがします。これは家の練習マットはもちろん、朝の練習場でやってもいいし、ラウンド中にもできそうですね。ぜひ皆さんも試してみてください。