●自動販売機だけで不自由はない
私のよく行くコースは茶店が自動販売機だけになっています。経費削減の一環でしょう。別に不自由はありませんね。(70代男性、広島県)
●キャディさんに”お礼”しにくくなった!?
気恥ずかしくて、キャディさんに心付けは渡したことがありませんが、茶店があるときは「キャディさんも飲んでください」と言って、オロナミンCなどを注文して渡していました。今は茶店自体なくなってきていますね。自販機だとキャディさんにごちそうする雰囲気ではないですよね。皆さん水筒を持参されていますし。(50代男性、神奈川県)
●冷房の入った茶店があっても、何も買わない
気が小さいのか、茶店で店員さんに挨拶されると「何か買わなくては」と思ってしまい、持参のドリンクがあっても買ってしまいます。「水でいいです」と言う人もいますが、私は言えません。自販機だけのほうが気楽ですね。冷房の入った茶店があっても、何も買わないから入るのも申し訳ないなと思ってしまいます。(40代男性、千葉県)
●昔の茶店は味わいがありました
埼玉県にある武蔵CC笹井コースによく行ったのですが、当時は茶店によしずが立てかけてあって、かき氷の旗が風に揺らいでいました。急いで食べると頭がキーンとしていたのを思い出します。(70代男性、長野県)
●グランフィールズCCは茶室の趣ある茶店でした
大宮GCで夏はアイスキャンディを売ってましたね。ジュンクラシックの茶店は夏はところてん、冬はぜんざいを出していました。ヤクルトがタダで飲めたような……。あと思い出すのは静岡県三島市にあるグランフィールズCCの茶店。お茶を立ててくれて和菓子と一緒に出してくれていましたね。文字通りの茶室の趣ある茶店でした。(70代男性、埼玉県)
●”世界一のコースの茶店”にはトイレがない!?
米国のゴルフ誌が発表する「世界のベストコース100」でいつもナンバーワンになるパインバレーGCに、連れて行ってもらったことがあります。コースが素晴らしいのに感動したんですが、もうひとつびっくりしたのは茶店にトイレがないことでした。茶店にドリンク類が置いてあるのは日本と同じですが、トイレがないとは。「どこでするの?」と聞くと、「その辺で……」と。その頃のパインバレーは女性メンバーがいない時代で、完全な”男性社会”だったからトイレは必要なかったんでしょう。(70代男性、東京都)
●酷暑に体を冷やせる茶店は必要
近年の酷暑で、夏は茶店があったほうが絶対いいと思うようになりました。あそこで数分でも体を冷やすだけで違います。もし具合が悪くなった人が出ても対応しやすそうですし。ただ、秋冬はそれほど必要性を感じませんが……。アルバイトを雇うなどして夏だけオープンはできないのでしょうか。あと、AEDも茶店に置いてもらいたい。ホールによっては、クラブハウスからかなり離れているので。(50代男性、大阪府)
●茶店といえば忘れられない思い出があります
会社の上司とラウンドした時のことです。上司が「喉がカラカラだ」と言って、茶店に入ってジュースを注文し、すぐにゴクゴクとすごい勢いで飲んだんです。途中で「ゴホッ」とむせてしまったのですが、みるみる顔色が青くなり、茶店の人に救急車を呼んでもらいました。原因はオレンジジュースに入っていたつぶつぶの果実が肺へ入っていったとのこと。茶店を見ると今でも思い出しますし、日頃から焦って飲んだり食べたりしないようにしています。(70代男性、静岡県)
●印象に残った茶店を挙げていくと……
日本的情緒でいえば、茶店には東屋がぴったりでしょうが、東屋では壁がないので飲み物などを置けません。ですから、東屋風雰囲気のある茶店が日本の自然にフィットすると思います。印象に残った茶店を挙げていくと……。旧軽井沢GCには質素でワビサビの塊みたいな茶店があります。無人で、何を飲んだか自分でサインし伝票はキャディさんに渡すというシステム。飲み物が無料なのは、僕が会員である八王子CC。アルコール類もすべて無料で、お代わりも自由です。ビールとトマトジュースという組み合わせの人も多いと茶店の人が話していましたね。
長野県にあったあるコースでは桶の氷水にきゅうりとトマトが入っていて、丸かじりしたら美味しかったですね。札幌国際島松Cには笹の葉ずしが置いてあって、小腹が空いた時に、2~3個つまめるようになっていました。九州ではおでんがよく置いてありました。名古屋や大阪のコースには途中の茶店というより、スタート小屋の近くに茶店があって、スループレーの時などクラブハウスに寄らずに、うどんなどをさっと手繰ってインへ。
川奈・大島コースの茶店というか食堂小屋はインに建っています。大島コースはホテル(クラブハウス)から離れているので、ハーフで食事を取る場合、ハウスに戻らないで済むようにという配慮でしょう。ワカメなどの具が入った磯ラーメンが名物です。茶店自体が展望台になっているのはPGMゴルフリゾート沖縄。スタート地点の高台に設置されていて、コース全体、海まで見えるロケーションには目を見張らされました。
茶店自体がデッキになっていて、ウッディなのは太平洋クラブ八千代コース。米国のコロニアル風で、米国修行時代を思い出させてくれましたね。(タケ小山、テレビ解説者・プロゴルファー)
※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月24日号「山を動かす~いる? いらない? コースの茶店」より