前回は「正しいストロークではパターヘッドは真っ直ぐ動かない」という新常識を解説してもらった。その中で「適度にフェースローテーションをする」という話があったが、その必須条件として“体主導でストロークを行うことが大切”というキーワードが上がった。特に「アドレスで適切な肩甲骨の位置が取れていることが大切」だと言う。正しい肩甲骨の位置やチェック方法を橋本コーチに解説してもらった。

肩甲骨が整えば両肩も真っすぐになる

「選手にはスマホを見ている時の姿勢に気をつけてほしいと言っています」(橋本)

このコメントを聞いただけではパッティングとは無関係なように思えるが、日常的に癖になっている体の使い方でストロークに影響が出ると言う。

スマホの画面に顔を近づけるようにして見る姿勢が癖付くと、首が前に出てしまい、それにつられて背中が丸くなってしまうという。この姿勢が当たり前になると「ターゲットに対して真っ直ぐにボールを打ち出すのが難しくなります」と橋本コーチ。

パッティングの正しい姿勢について橋本コーチは、「アドレスをして背中側から見た時に、両方の肩甲骨がフラットになっているとボールの打ち出しが安定するんです」。

正常なアドレスでは両方の肩甲骨の高さが同じ位置になるが、どちらかのバランスが崩れていると両肩が平行にならない。

「肩甲骨の位置が崩れているとアドレスでどちらかの肩が出てしまっていることが多いです」(橋本)

例えば右の肩甲骨が正しく収まっていない場合は、左肩よりも右肩が前に出てしまう。この状態でストロークをすると、アウト・サイド・イン軌道になりボールが左に出てしまう。

肩甲骨の正しい位置を覚えるための方法をデモンストレーションしてもらった。

①手のひらを正面に向けた状態でひじを伸ばす。②肩がすくまないようにひじを曲げる。③“小さく前へならえ“をする。④この状態のままアドレスを取る。これが肩甲骨が正しい位置に収まっている状態になる。

画像: このドリルで背中の緊張感を覚えて正しいアドレスを習得しよう!

このドリルで背中の緊張感を覚えて正しいアドレスを習得しよう!

この姿勢を保ったままストロークをすると適度なフェースローテーションが起きるイン・サイド・インでボールを打てる。

今回はアドレスで肩甲骨の位置が正しく保たれていないと起こるミスとチェック方法を紹介した。次回は橋本コーチが「パッティングを構築する上で最初に作る部分」と話す“目線“について解説してもらう。

取材協力/シェパーズゴルフスタジオ

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