1月のザ・セントリーから始まった今シーズンのPGAツアー。レギュラーシーズン36試合とプレーオフシリーズ3試合の計39試合が先日のツアー選手権で終了した。9月からはレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権終了時点で71位以下の選手たちが、125位までの出場権を懸けて順位を争う秋季シリーズ(フェデックスカップ・フォール)8試合が行われる。2024年10月1日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年のPGAツアーを振り返った特集を組んでいるので「みんなのゴルフダイジェスト」読者にもお届け。今回は記憶に残った勝利を振り返ろう。

記録と記憶に残った試合をプレーバック!

33年ぶりのアマチュアV「ジ・アメリカン・エキスプレス」

画像: アマチュアVを成し遂げたニック・ダンラップ

アマチュアVを成し遂げたニック・ダンラップ

優勝:ニック・ダンラップ
アラバマ大学2年生だったニック・ダンラップ。3日目に1イーグル、10バーディ、ノーボギーの「60」を記録して、トータル27アンダーで首位に立つ。優勝がかかる最終日は4バーディ、1ダブルボギーとやや苦戦したが、逃げ切って1991年ノーザンテレコムオープンのフィル・ミケルソン以来33年ぶり、史上8人目のアマ優勝を達成。優勝4日後に大学で会見を開き、プロ転向を表明した。

フランス人初のPGAツアー優勝「ファーマーズインシュランスオープン」

画像: マチュー・パボンがフランス人史上初のPGAツアー優勝を遂げた

マチュー・パボンがフランス人史上初のPGAツアー優勝を遂げた

優勝:マチュー・パボン
3日目を終えて首位から4打差までに18選手がひしめく接戦となるなか、1打差の2位タイから出たパボンは、最終日も5バーディ、1ボギーとスコアを伸ばして逆転。「23年の欧州ツアーポイントランク上位8人」の資格で今季のPGAツアー出場権を獲得していたパボンだが、欧州ツアーでの優勝はプロ11年目の昨年が初。しかし、PGAツアーではフル参戦わずか3試合目にして初優勝。

09年以来7度目の54ホール短縮「AT&Tペブルビーチプロアマ」

画像: 短縮競技の末、ウィンダム・クラークが優勝

短縮競技の末、ウィンダム・クラークが優勝

優勝:ウィンダム・クラーク
3日目にロングパットを次々と決めたクラークが、コースレコードを2打縮める「60」のビッグスコアを出して単独首位に立つ。最終日は強風による屋内退避命令が出され、一度は月曜日への順延が検討されたが、退避命令が月曜朝まで出されていることから安全を優先して54ホールへの短縮が決定。クラークの優勝が決まった。短縮競技だったが賞金・ポイントの減額・減少はなかった。

アジア勢歴代トップの9勝目「ジェネシス招待」

画像: 松山英樹が9勝目、アジア勢歴代トップの勝利数をあげた

松山英樹が9勝目、アジア勢歴代トップの勝利数をあげた

優勝:松山英樹
最終日を6打差の7位タイからスタートした松山は3度の3連続バーディを見せて「62」で回り、逆転で2年ぶりの9勝目。昇格大会の第3戦目の同大会は優勝賞金が400万ドル(約 5億8000万円)で、この時点で松山が獲得した過去最高賞金額。また、米ツアー出場250試合目にして、2002年から11年にかけて8勝した韓国出身のチェ・キョンジュを抜いてアジア勢歴代単独トップの勝利数になった。

9年ぶりの月曜決着で初優勝「コグニザントクラシックinパームビーチ」

画像: 9年ぶりの月曜決着を制したのはオースティン・エクロート

9年ぶりの月曜決着を制したのはオースティン・エクロート

優勝:オースティン・エクロート
最終日は悪天候のため約3時間半の中断を挟んで再開されたが、日没のため26選手がホールアウトできず。サスペンデッドとなって同大会では 9年ぶりとなる月曜決着になった。その時点で11ホールを残して暫定首位に立っていたオクラホマ州立大学出身のプロ3年目のエクロートは、再開後の月曜日に3バーディ、1ボギーとスコアを伸ばして、2位に3打差をつけて初優勝を飾った。

シェフラーが1年ぶりの勝利「アーノルド・パーマー招待byマスターカード」

画像: スコッティ・シェフラーが1年ぶりに優勝

スコッティ・シェフラーが1年ぶりに優勝

優勝:スコッティ・シェフラー
シェフラーは最終日を首位タイでスタートすると、ほかの選手がスコアメイクに苦しむなか、8バーディ、ノーボギーの「66」を記録して一気にスコアを伸ばし2位に5打差をつける圧勝劇。5打差は12年大会のタイガーに並ぶ大会最多タイ記録。23年 11月に行われたヒーローワールドチャレンジでは優勝していたが、 PGAツアーでは23年ザ・プレーヤーズ選手権以来、約1年ぶりの勝利。

“第5のメジャー”史上初の連覇「ザ・プレーヤーズ選手権」

画像: スコッティ・シェフラーが史上初の連覇!

スコッティ・シェフラーが史上初の連覇!

優勝:スコッティ・シェフラー
3日目を終えて首位と5打差離されていたシェフラー。首の痛みを抱えながらも、4番パー4でイーグルを奪うと、その後もバーディを重ねて「64」を記録。後続を1打差で振り切って2週連続優勝。同大会は50回目の記念大会だったが、大会を連覇したのはシェフラーが史上初の快挙。ちなみに大会最多優勝はジャック・ニクラスの3勝。来年は3連覇と大会最多優勝記録がかかる。

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テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン以降のプレーバックは後ほど更新!

PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki、Gatty Images

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号「PGAツアー 2024総まとめ」より一部抜粋

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