タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第45回はキャメロン氏のデザイナー哲学を感じる1本を紹介。
手作業でつくられた“芸術品”
クラフツマンは、キャメロン氏が、手作業で一本一本を仕上げるクラシックスタイルのハンドクラフトパターである。8月には、このシリーズのパターを松山英樹が使用してPGAツアー10勝目を挙げ、話題となっている。
さて、写真のクラフツマンだが、メタルフィニッシュ(素材はSSS)のヘッドに、クロマチックブルーのプラミングネック(カーボンスチール)が映える1本である。
フランジに施された波状のデザインや、フェースのミーリング跡はそれだけで美しく、まるでアート作品のような仕上がりとなっている。
一方で、松山のクラフツマン同様、ブレットソール(Bullet Sole=弾丸が削ったソールという意味)を採用することで重量を四隅に配分、スイートエリアを拡大し、やさしさを高めている点も見逃せない。
タイムレスな(時間によって左右されない)美しさを追求しながらも、決して実用性を失わない。クラフツマンシリーズには、そんなキャメロン氏のデザイナー哲学が感じられる。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/アクシスネットジャパンインク、スコッティキャメロンゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号「キャメロンマニア宣言」より