こんにちは。桂川有人です。前回から少し時間が経ってしまいました。ここ3試合予選落ちが続いていて、僕が落ち込んでいるのでは……なんて思われていたかもしれませんが……僕は元気です。ふふふ。
ゴルフとしてはずっとティーショットが上手くいかなくて。あとはそんなに悪くないんですけど、曲がるというか狙った球が出ない。体の調子は意外といいんです。だからなおさらもどかしい思いをしながらプレーしています。
先々週の「アムジェンアイルランドオープン」は、当初はスキップしようと思っていたんですけど、いろいろと話を聞くなかで、川村昌弘さんに「すごくいいコース」と聞いて出ることにしたんです。川村さん、歴史のあるコースが好きなんですよ。ふふふ。開催コースはロイヤルカウンティダウンGC(北アイルランド)。確かに、あるゴルフ場ランキングで調べても、リンクスコースではかなり上位に入っています。実際プレーしてみて、確かによかったです。ナショナルオープンですし、メジャーっぽい感じもありました。地元開催ですから、ローリー・マキロイ選手なんかも出ていて。ただ、本当に難しかった。フェアウェイも広くないから曲げたらブッシュに入る。しかもグリーンもそんなに大きくない。雨風はものすごく強い……でもだからこそ、とてもいい経験になりました。出てよかったです。
雨風は今まで経験したなかで一番すごかったかもしれません。全英オープンのロイヤルトゥルーンもヤバかったですけど、まだ風が真っすぐというか縦の風だったので、強くてもなんとかなったんです。でもアイルランドオープンの場合は、横風がほとんど。後ろからとか正面から吹くことはあまりなくて。横の強い風が続くとけっこうしんどいなって。
また、ずっとヨーロッパで戦っていると、バンカーがきちんとハザードになっていることがわかります。日本だと、「このバンカーは入れてもOK」ということがあるんですけど、こちらのコースはしっかりペナルティとなってしまいます。そうすると、よりフェアウェイを狭く感じたり、ティーショットの怖さが一気に増えたりします。でもまあ、僕のティーショットの調子が悪いのは、コースのプレッシャーではなく、自分のコンディション不足。8月上旬の日本ツアー、横浜ミナト Championshipでも予選落ちしたので……。ちなみにリンクスコースはもう、たくさん経験するしかない。この風はこうなるというイメージ力が必要。計算ができるようにするためにも回数をこなさないといけません。
その翌週のイングランドでの「BMW PGA選手権」はウェントワースGCで開催されました。また雰囲気の違うコースで、日本っぽいというか、パークゴルフのヨーロッパ版という感じです。木もあってフラットめで池もあって林間コースですね。
ここでも結局、僕はティーショットが悪かった。でも2日目は最近のなかでは一番よかったです。ちなみにアイルランドのリンクスとイングランドの街中に近い今回のようなコース、どちらが好きかと言われたら、やっぱり好きなのは普通のコースです(笑)。でもリンクスの楽しさもあることがずいぶんわかってきたので、もっと戦えるようになったら面白いんだろうな。いずれにせよ、ヨーロッパはコースが難しいだけに、ある程度のショットを打っていかないとすぐにダボやトリになる。ただでさえバーディを取りづらいので、なかなか取り戻せないんです。
さて、今日からスペインのクラブデカンポ・ビジャ・デ・マドリードで開催される「アクシオナスペインオープン by マドリード」に出場します。日曜日にはスペイン入りして練習ラウンドをしてきました。先週1週間はトレーナーの稲葉(弘泰)さんに来ていただいたので、体調も整い、よい気分で頑張りたいです。
キャディのテッドさんからは、「このコースはティーショットが大事だよ」と言われました。「あ、出た」と言う感じです。はい、問題のティーショットです(笑)。
テッドさんは、ここ3年ほどDPワールドツアーでキャディ業をしていて、今週のコースはよく知っているそうで、情報をくれます。僕の英語力はそんなに成長してないですけど、コミュニケーションをとってくれるのですごく有難い存在でもあります。英語を聞く練習にもなりますし、話す練習もたくさんできるんです。日本選手は僕、星野陸也さん、中島啓太の3人が出場しますので、応援よろしくお願いします!
写真/桂川有人