DPワールドツアーに参戦中の桂川有人。オリンピックのためか、いまDPワールドツアーは約1カ月のブレイク期間で来週の「横浜ミナト選手権~FujikiCentennial~」で久しぶりの国内ツアーに参戦予定。国内に一時帰国している桂川が“いま”を語る。
画像: 欧州ツアーの先輩たちは皆チャレンジャー。(星野)陸也さんにも、ときどき食事に行ったり、練習ラウンドしたり、本当にお世話になっています

欧州ツアーの先輩たちは皆チャレンジャー。(星野)陸也さんにも、ときどき食事に行ったり、練習ラウンドしたり、本当にお世話になっています

こんにちは。桂川有人です。僕は今、日本に一時帰国中です。パリオリンピック・パラリンピックが開催されていることもあるのか、全英オープンの後、DPワールドツアーは1カ月ほどお休みです。

それにしても日本は暑くて、しかもジメジメもしていて、リフレッシュというよりは、どんよりもしています(笑)。

昨年はこの時期、コーンフェリーツアーに出場していたのですが、アメリカで僕が試合をしていた場所はカラッとしていて乾燥していたので、好きな暑さでしたね。ちなみに、高校時代に住んでいたフィリピンはこの時期、雨季です。暑さ自体は日本ほどではないんですけど、やっぱりジメジメはしています。フィリピンには雨季と乾季がありますけど、乾季は暑くてもカラッとしていて日陰に入ると涼しいので過ごしやすい。

僕の暑さ対策は、こまめな水分補給と、なるべく氷のうなどで体を冷やしたりすること。ラウンドでは絶対に日焼け止めを塗って日傘を差すなど、なるべく紫外線を浴びずに体の負担を少しでも減らしていく感じです。僕、けっこうシミも出やすいタイプで、もう手遅れではあるんですけど、これ以上は肌に負担をかけないようにしたい。日に焼けるとやっぱりシワにもシミにもなりやすかったりするので。何だかやっぱり今年の日本の暑さにやられているのか、こんな話になってしまいました(笑)。

さて、世の中はオリンピックで盛り上がっているようですが、僕は今までオリンピックは、ニュースを見たりして雰囲気は感じますけど、あんまりガッツリは見ていないかもしれないです。それでも日の丸の重圧は感じます。明日からはゴルフ競技も始まります。見られたら見ようとは思います。

画像: 昨年の横浜ミナトの優勝者は中島啓太選手。パリオリンピックでは、松山さんとともに、頑張ってほしいです!(撮影/有原裕晶)

昨年の横浜ミナトの優勝者は中島啓太選手。パリオリンピックでは、松山さんとともに、頑張ってほしいです!(撮影/有原裕晶)

日本男子の代表は松山(英樹)さんと(中島)啓太くんですが、僕自身、オリンピックに出たかったかと聞かれると、いや、まだちょっと正直そこまで自信がなくて……と答えると思います。今はまだ、そこまで背負える気がしない自分がいるんです。もう少しレベルを上げて、自分が出場して頑張れると思えるくらいまで行きたいのはもちろんですけれど。背負うというのは、日の丸のことです。アマチュア時代、(日本ゴルフ協会の)ナショナルチームでは日の丸をつけていましたけど、あのときは自信があったからよかった。今のPGAツアーのトップ選手などを考えると自分とはまだまだレベルが違うと思ってしまうんです。

画像: 大学2年のとき、横浜CC西Cで開催された日本オープンで2日目を終えて2位タイに。ナショナルチーム時代の”日の丸“をつけていますね(笑)。このときの自信を思い出します(撮影/姉崎正)

大学2年のとき、横浜CC西Cで開催された日本オープンで2日目を終えて2位タイに。ナショナルチーム時代の”日の丸“をつけていますね(笑)。このときの自信を思い出します(撮影/姉崎正)

それに、プロになってずっと個人で戦ってきているから、急にそういう自分以外を背負うとなると、なかなか慣れていない部分があるので、より責任感が出ると思います。恥ずかしいプレーをしたらどうしようとか……ふふふ。普段の試合だったら結果が悪くても自分が恥ずかしいだけですけど、“日本”を恥ずかしくしてはいけないと思うので。でもいつか、そんな機会が来たらいいとも思います。松山さんと啓太くん、頑張ってください!

僕は来週開催の「横浜ミナト選手権~FujikiCentennial~」に出る予定です。昨年はこの時期、アメリカにいたので初めての出場です。

開催コースの横浜CCは、2018年の日本オープンのとき、大学生でアマチュアだった僕が、プロツアーに初めて出場して、2日目が終わって2位タイだったんですよ。ふふふ。3日目大崩れしましたけど(笑)。2017年、大学1年生のとき、文部科学大臣杯という試合でも優勝したので、けっこうコースとの相性はいいんですよね。改造して、アメリカっぽいというか、ティーイングエリアもフェアウェイっぽい感じで、ラフもなかったりします。とても楽しみですし、頑張りたいです。

画像: 横浜カントリークラブ西コース。2018年に40年ぶりの日本オープン開催を前に大改修。僕にとっては相性のいいコースで楽しみです(撮影/横山博昭)

横浜カントリークラブ西コース。2018年に40年ぶりの日本オープン開催を前に大改修。僕にとっては相性のいいコースで楽しみです(撮影/横山博昭)

DPワールドツアーへは、イングランドで行われるベットフレッドブリティッシュマスターズから参戦する予定です(8月29日~9月1日、ザ・ベルフライ)。

こちらも本当にまたイチからやるつもりです。グリーンの芝なども違うので研究して、どうしたらよくなるかということを考えていきたい。でも、なんだか楽しくもあるんですよ。やっぱり川村(昌弘)さんなんかは本当にすごいです。予選落ちが続いて調子が上がらないなかでも、急に試合で何かをつかむことができる。そういう力があるから、全英オープンの予選会を通過したりもできるんです。いつもチャレンジしています。僕も自分を信じてあきらめずに何事もやっていきたいと思います。皆さん引き続き応援よろしくお願いします!

写真/桂川有人、Akihiro Yokoyama、Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara

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