明日、10月2日から3日間かけてABEMAツアーの第11戦「石川遼 everyone PROJECT Challenge」が栃木県ロイヤルメドウゴルフ倶楽部で開催される。世界を経験した石川遼が自身の視点でコースセッティングや出場選手の環境づくりを監修し、世界を目指すゴルファーを生み出すことが試合の最大テーマだ。今年で12回目を迎える本大会の注目選手を、ABEMAツアーで実況やリポーターを担当する萩原菜乃花が紹介!
画像: ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/大澤進二)

ABEMAツアーなどで実況、ラウンドリポーターを担当する萩原(撮影/大澤進二)

  

はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。

ABEMAツアー残るは2試合! 来季前半のレギュラーツアー出場権を得る選手は誰だ!

全12試合のABEMAツアーもいよいよ終盤。残すは今週の「石川遼everyone PROJECT Challenge」と「ディライトワークスJGTO ファイナル」の2戦のみ。今回もまずはABEMAツアーの賞金ランキングについておさらい。上位20位までに入ると、来年度リランキングまでのレギュラーツアー出場優先権が与えられる。20位までにレギュラーツアーのシード獲得者がいれば権利が繰り下がることになっている。
現在、坂本雄介33位、大岩龍一40位、下家秀琉58位、となっており圏内は3人。また賞金23位の古川龍之介が65位、原敏之が66位につけている。

先週の「エリートグリップチャレンジ」では作田大地が初優勝を遂げて賞金270万円を手にし、賞金ランキングを一気に5位までジャンプアップ。今週と次戦の優勝賞金はそれぞれ270万円と360万円。先週の作田選手のように一気にランキングを繰り上げ、シード権を手にする選手はでるのか……!
また、賞金ランキング30位までの選手はサードQTからになるので、その争いにも注目。

QT156位からの大躍進! 作田大地(ABEMAツアー賞金ランク5位)

まず紹介するのは作田大地選手。プロ5年目の27歳。日本屈指の難コースと言われるゴールデンバレーGCで開催された先週の「エリートグリップチャレンジ」で、初日から首位を守り切る完全優勝を遂げABEMAツアー初優勝を飾った。実はこの作田選手、3試合前の「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」でも優勝争いに加わっていました。

「ふくしまでの試合は、サスペンデッドになって最終日1ホールを残しての再開でした。パー5でバーディがマストの展開のなかでパー。あのときは緊張しましたね。その経験もあってか先週(エリートグリップ)のプレーオフではあまり緊張せず。単独2位になっても裏シードが決まっていたのもありますが、ある程度気が楽で。むしろ18番のパットのほうが緊張感があったくらいです。ふくしまで優勝争いをした経験があったからこそ初優勝を手にすることができたと思います」

画像: 作田大地。今日は練習のあとサウナに行っそう。(撮影/大澤進二)

作田大地。今日は練習のあとサウナに行っそう。(撮影/大澤進二)

今季のQTでは156位という成績だったが、現在ABEMAツアーの賞金ランキングは5位と一気にジャンプアップ。きっかけは「パターをクロスハンドにしたこと。気分で変えたらそれがハマって良くなった」とのこと。自分の強みは「アイアンのショットです。結構自信があるし、今週も最終戦も気持ちよく回れるコースなので楽しくまわれたらなと」

初日は12時10分に10番Hからスタート。内藤寛太郎プロ、大嶋宝プロと同組予定。

真のホストプロ!? 石川航(ABEMAツアー賞金ランク152位)

言わずもがな、石川遼選手の弟である石川航選手。いわく、会場のロイヤルメドウGCは小学生の頃からまわり慣れているコースとのこと。今年は「100ヤード以内、アプローチやパターが試合での課題で、ここ1カ月は特に重点的に練習してきました。100ヤード以内のショットをしっかり寄せてバーディチャンスにしたい」と意気込んでいる。

ドライバーの飛距離は285ヤードと平均的だが、自己評価としては「飛ばないほう」。飛ばないなりに自分のプレースタイルを冷静に分析していたのはさすが埼玉のトップ県立浦和校の出身だ。「今回のコースはOBが少なくて、刻む必要性はあまりないんです。その分精度が問われるかなと思っています」

画像: 石川航。100ヤード以内、攻めのショットに期待!(撮影/大澤進二)

石川航。100ヤード以内、攻めのショットに期待!(撮影/大澤進二)

今大会で優勝や15位以内に入るのがベストとは言いつつも、冷静にQTへ照準を合わせていた。2021年にプロ転向してから食事管理とトレーニングで体をつくってきたという石川選手。体、技術ともに鍛えた成果を見られるのが楽しみ!

初日は7時50分に1番Hからスタート。森山友貴プロ、山田大晟プロと同組予定。

来季レギュラーツアーの出場権獲得なるか! 大嶋宝(ABEMAツアー賞金ランク22位)

女子プロの世界では“ダイヤモンド世代”と称され、竹田麗央選手や川﨑春花など活躍する選手の多い2003年生まれの21歳。まだ高校2年生だった2020年に「日本オープンゴルフ選手権」で予選通過、2023年のプロテストでは8位の成績で合格した。

ここまでの戦績を振り返ってもらうと「良かったり悪かったりでしたが、『JAPANPLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI』で3位タイだった以外はあまり上位には入れていません」。とは言っても賞金ランキングは現時点で22位。自身の結果に納得いっていなさそうな様子ではあるものの十分裏シード獲得圏内に収まっている。

画像: 大嶋宝。大嶋の素早いプレーをお見逃しなく!(撮影/大澤進二)

大嶋宝。大嶋の素早いプレーをお見逃しなく!(撮影/大澤進二)

そんな大嶋選手の強みはドライバー。「あんまり距離はでないけど、正確性勝負でやっています」。プレーがかなり速くて中継カメラが追い付かないこともしばしば。速いのに正確なティーショット、是非注目してみて!

初日は12時10分に10番Hからスタート。内藤寛太郎プロ、前述の作田大地プロと同組予定。

“ABEMAから世界へ”を体現した久常涼の弟 久常優樹(ABEMAツアー初出場)

8月の「ウィンダム選手権」で3位という好成績を収め、来季のPGAツアーでのシード権を獲得した久常涼選手。その弟が久常優樹選手だ。現在高校2年生で、昨年11月の「石川遼インビテーショナル ジャパン ジュニア&カレッジ マスターズ」を制して今週の出場権を手にした。ABEMAツアー、レギュラーツアーともに出場経験はなく、今回が初挑戦!

海外で活躍する兄・久常涼について「目標としている選手です。ゴルフもだけど、海外に行って英語を話して生活しているところもすごい」と話す。また、勝っているところはあるか聞くと「さすがにないです(笑)」と笑顔を見せた。

画像: 久常優樹。PGAツアーで見る将来もあるかもしれない。(撮影/大澤進二)

久常優樹。PGAツアーで見る将来もあるかもしれない。(撮影/大澤進二)

そんな久常選手のつよみはドライバーとパター。最近調子はいまいちではあるものの、ドライバーの飛距離は平均290ヤードとのこと。いつか久常涼選手のようにPGAツアーでたたかうビッグな選手になって欲しい!

明日は11時40分に10番Hからスタート。日高将史プロ、金田直之プロと同組予定。

「萩原菜乃花の次に花咲くABEMAツアー注目選手」のバックナンバーはこちら

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