2014年に始まった『キミこそ王子だ‼』が、ただいま連載開始ぴったり10年。そこで10周年企画として前回お送りした男子編に続き、いままで取材した中で“いい意味で”武市の予想を超える活躍を見せている選手の女子編をお送りしよう!! 週刊ゴルフダイジェスト10月15日号に掲載されている内容を一部加筆してお届けする。

前回は “いい意味で” 予想を超える活躍をしている男子3名「杉浦悠太プロ・蟬川泰果プロ・松山茉央くん」を挙げさせてもらったんだけど、今回は女子3名をまたしてもボクの完全な独断と偏見で選ばせてもらいました。

【1人目】海外メジャーまで制した「古江彩佳プロ」

まず1人目は「古江彩佳プロ」です。だって海外メジャー(エビアン選手権)に勝っちゃったんだよ。スゴイの領域を超えてるでしょ(笑)。

画像: 写真左:「エビアン選手権」で優勝後、成田空港で帰国会見をしたときのもの。写真右:高3のとき「富士通レディース」でアマチュア優勝も果たしている古江。一緒に写っているのは同大会に出場していた同世代の西郷真央、吉田優利、西村優菜だ

写真左:「エビアン選手権」で優勝後、成田空港で帰国会見をしたときのもの。写真右:高3のとき「富士通レディース」でアマチュア優勝も果たしている古江。一緒に写っているのは同大会に出場していた同世代の西郷真央、吉田優利、西村優菜だ

中学3年のときに取材させてもらったんだけど、そのときに印象に残ってることが2つあったの。その1つは、とにかく間髪入れずにポンポン打ちまくること。「1時間500円で打ち放題だから、時間内にできるだけたくさん打ちたいと思って打ってます」って言ってたけど、1時間に200球打つんだから普通の人の2倍以上のハイペースで練習する感じにビックリしたね。もう1つは、いっつもスウィングのリズム&テンポが同じってこと。当時、イ・ボミ選手に憧れていたって言ってたこともあって、スウィングは今より少しフラット気味だったね。

でも当時からスゴイな~って思ったのは、ロフト通りに打てること。要はヘッドの入射角が緩やかに入ってくるから、打ち出し角とバックスピン量が一定してるんだ。それに加えてリズム&テンポで寸分狂いなくスウィングするから、マシンが打ってるみたいに毎ショット同じ弾道で飛んでいくことにビックリしたね。唯一、飛距離があまり出てなかったけど、それだけ完璧なスウィングならこの結果も不思議なことではなかったのかもしれませんね、お見それいたしました(汗)。

期待を超えたジュニア①古江彩佳

画像: 当時中学3年生の古江

当時中学3年生の古江

“L軌道王女” こと古江彩佳

▼取材 2015年・当時中学3年
2000年生まれ兵庫県出身のプラチナ世代。当時イ・ボミに憧れ入射角を浅くするシャロ―気味のスウィングをしていたことから“L軌道王女”と命名。

「再現性の高さは一級品だったけどメジャーに勝っちゃうなんて(汗)」武市

画像: 左が武市、右が古江

左が武市、右が古江

リズムもヘッド軌道も毎ショット変わらないロボットのようなスウィングが印象に残っています! 飛距離を補て余りある再現性の高いスウィングは、誰よりも練習した賜物だと思います。世界のメジャーを獲れたのは本当にスゴイの一言です。

【2人目】プロ1年目で日本女子プロ選手権で勝った「川﨑春花プロ」

2人目は「川﨑春花プロ」だね。いや~正直言って彼女はオーソドックスで、とにかくそつがないスウィングだったけど、「これ ! 」っていう特筆する部分もなかったというのも本当のところです(失礼 ! )。

画像: プロ1年目に大会史上最年少で「日本女子プロ選手権」に優勝して年間2勝を挙げ、プロ3年目となる今季はすでに3勝している

プロ1年目に大会史上最年少で「日本女子プロ選手権」に優勝して年間2勝を挙げ、プロ3年目となる今季はすでに3勝している

でも印象的だったのは、当時、中3にもかかわらずスウィングやギアの知識や理解度がバツグンに高かったことを覚えています。だって、スウィングを修正するときに骨格などの骨を意識して体を動かすっていうんだもん、そんな中学生なかなかいないよね(笑)。あと直接ゴルフの技術的な話とは関係ないけど、取材当時の話のなかで、「小学生時代に切磋琢磨していた子が、今はゴルフを辞めてしまったけど、いまも連絡を取ってたまにゴルフに誘ってます」って話をしてくれたのがものすごく印象的でした。

とても情にあふれた人間味のある素晴らしい人格を持った彼女がこうしてプロの世界で活躍しているのは、心から本当にうれしく思います。

期待を超えたジュニア②川﨑春花

画像: 当時中学3年生の川崎

当時中学3年生の川崎

“肋骨女王” こと川﨑春花

▼取材 2018年・当時中学3年
2003年生まれ京都府出身のダイヤモンド世代。取材のとき、骨の動きを考えてスウィング、それも肋骨を意識して振っていたことから“肋骨王女”と命名。

「女性にはめずらしくスウィングやギアにこだわるゴルフ好きな子だったのに(笑)」武市

画像: 武市に自分がやっている動きについて説明する川﨑

武市に自分がやっている動きについて説明する川﨑

当時からアイアンはカーボンシャフトにして効率よく飛距離と方向性を求め、さらに骨格から考えてスウィング作りをするという変わった一面を持った中学生だったから、その印象に引っ張られていたので、まさかこんなトッププロになるなんて本当にビックリしたし、なんかメチャクチャうれしかったです。

【3人目】ツアー11勝。黄金世代筆頭「小祝さくらプロ」

最後は「小祝さくらプロ」ですね。彼女も川﨑プロと同じようにシンプルでそつのないスウィングで上手いっていう印象でしたが、ツアーでこんなに勝ちまくるなんて思わなかったよ(笑)。

画像: 今年6月の「アース・モンダミン」でツアー11勝目を挙げた

今年6月の「アース・モンダミン」でツアー11勝目を挙げた

運動オンチって言ってたから、取材のときちょっと小走りしてもらったんだけど「てかそれ欽ちゃん走りじゃん ! 真剣に走れよ ! 」って心のなかで思ったことを昨日のように思い出します(笑)。

お世辞にも運動神経が良いとは言えない彼女だったけど、ゴルフにおいてはまったく違ったのはインタビューしていて感じました。それは、自分がイメージしたように体を動かせるっていうの。てか、「だったらあの走り方は何だったんだ」と言いたくなるけど……(笑)。ゴルフに特化した才能があったんだと思うけど、もう11勝してるなんてスゴイとしか言いようがありません。

期待を超えたジュニア③小祝さくら

画像: 当時高校2年生の小祝

当時高校2年生の小祝

“イメージ力女王” こと小祝さくら

▼取材 2015年・当時高校2年
1998年生まれ北海道出身の黄金世代。走るのも投げるのも苦手と自ら運動オンチと言っていたが、ゴルフに限っては自分の動きが頭の中で想像できるということから“イメージ力王女”と命名

「たしかに上手かったけど10勝以上も勝つなんて想像できないよ(泣)」武市

画像: 当時からおっとりした話し方が印象的だった小祝

当時からおっとりした話し方が印象的だった小祝

ものすごいシンプルでそつのない美スウィングだったけど、26歳にしてこんなに勝つなんて誰が想像できるんだよ(笑)。ちょいちょいスウィング改造しているみたいだけど、すべて成功していることを考えても、体を動かす能力は抜群に鋭いものがあるってことだね !

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女の子たちも面白い子が多いイメージだけど、もっともっと自由奔放ににガンガン話してくるような子がいてもいいのかな~って思ってます !

彼女たちの活躍はこちらから !

※週刊ゴルフダイジェスト10月15日号から一部抜粋

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