第1ラウンドの残りを朝7時から再開し、スコアによる組み換えなしで第2ラウンドを9時からスタートしました。朝の雨は途中で止みましたが午後からまた降り始め、遅いスタートの選手達は気温も下がったことでレインウェアを着てのプレーとなりました。
河本結選手は、第1ラウンドの残りを13番からスタートし、バーディ発進。16番パー3もバーディとし7アンダーで終え、第2ラウンドでは耐える時間もありながらも、6バーディ2ボギーの68とスコアを4つ伸ばし11アンダー首位タイで終えました。
「やっぱり今日がすごい自分のなかでは大事と思っていて、流れ的に良い流れが続かないときは必ず来ると思っているんですけど、そこが今日は後半だったので、それを1アンダーで返ってこれたのは、明日につながるかなと思います」(河本結)
明日はチェック柄の秋っぽいウェアを着用するというので、ギャラリーの皆さんも楽しみな最終日になりそうです。
同じく首位タイで終えた佐藤心結選手は「日本女子オープン」に出場できなかった先週は体を休め、最終日に試合を観戦し「上位で戦う選手がどういうプレーをしているのかを見たかった」と優勝した同い年の竹田麗央選手の粘り強いプレーに刺激を受けたとラウンド後の囲み会見で話しました。
その効果もあってか第2ラウンドはボギーフリーの5バーディ67でプレーし首位タイで最終日を迎えます。
「自分の中では結構追い込まれているので、結果を出したい気持ちはありますが、このスコアで上がれているのは自信になりましたし、明日も今日のようにショット、パターを全体的にリズムよく自分のゴルフをできれば、最後までいい位置で戦えると思うので、結果にはこだわり過ぎたくはないですけど、こだわらなければいけない位置にいるので、そこをどうするかですね。あまり気合を入れずに、ちょっとリラックスしてやれればと思います」(佐藤心結)
現在メルセデス・ランキング84位と苦しいシーズンを送っている佐藤選手の最終日のプレーにも注目していきましょう。
佐藤選手と同じようにシード権を目指すポイントランク71位の高木萌衣選手はトータル7アンダー8位タイに位置しています。25ホールをプレーした今日はパットが好調だったとのこと。イ・ボミ選手が愛用していた「ホワイト・ライズiX パター #1SH」を引っ張り出して来たことが良かったといいます。
高木選手は韓国のアーティスト「BTS」のファンが高じて韓国語を独学で勉強し、ツアー仲間の韓国選手に教わりながら一人で韓国旅行を楽しめるほどには上達してきたといい、将来は英語も勉強して話せるようになりたいという一面も。明日の最終日にどんな位置で終えられるか注目しましょう。
そしてポイントランク78位に位置する山路晶選手も第2ラウンドを7バーディノーボギーでプレーし一気に8位タイまでスコアボードを駆け上がりました。こちらもパターを以前使っていたスコッティキャメロンのピン型に戻したことでパットが良かったと話します。「明日も頑張ります!」という山路選手に「頑張り過ぎないように」と伝えると「そう! 頑張り過ぎて悪いほうに行かないようにします(笑)」と笑顔を見せてくれました。上位フィニッシュでポイントランクを上げられるか注目します。
もう一人シード権を目指すルーキーでポイントランク65位の菅楓華選手は、トータル8アンダーまでスコアを伸ばし5位タイで終えました。初日よりもショットの調子が良くなったこと、外してはいけないエリアに外さなかったことでスコアを伸ばせたといいます。その理由を聞くと「昨日は終わってから練習せずに帰りました。練習し過ぎないようにし、最終日まで体力を残すように」したことで長い1日を最後まで集中してプレーできたようです。
最後に第1ラウンドをコースレコードタイの9アンダーでプレーした髙木優奈選手もポイントランク67位とシード権獲得を目指しています。第2ラウンドはパットが決まらない中でイーブンパーにまとめ3位タイで終えています。首位と2打差で明日の最終日に向けては「普通のゴルフ」を心がけると話しました。
「狙ってバーディ取れるならこんなに苦労していないので、1打1打頑張って、結果パットが入ってくれたら優勝争いにも絡めると思うので、昨日、今日と組が良くて伸び伸びとプレーできたので、この感じを心がけて、明日も普通にゴルフができればいいかなと思います」(髙木優奈)
最終日にそれぞれの目標に向かってプレーする選手たちをしっかりと見届けたいと思います。