いよいよ明日から開催される日本オープン選手権(7251Y・P70)。昨年は岩﨑亜久竜が最終日に見事な追い上げを見せて優勝。日本一を決める大会というだけあって、出場選手にはそうそうたる顔ぶれがズラり。ディフェンディングチャンピオンとして今大会に挑む岩﨑亜久竜と、メジャー2勝目を目指す平田憲聖の会見をお届けしよう。

岩﨑「出るからには優勝を目指したい」

昨年の日本オープンは、プロ初優勝という記念すべき大会となった岩﨑。「4日目の8番、9番ホールで連続バーディを獲れたことで流れが良くなった印象があります」と振り返る。

「当時は優勝したことが嬉しくてあまり実感がなくて、昨日(8日)のチャンピオンズディナーに参加したときに改めて大会の歴史と伝統を感じましたし、昨年優勝できてよかったなと実感しました。乾杯の挨拶をしないといけなかったのに全然考えてなくて、直前にトイレで“乾杯・挨拶”で検索しました(笑)」とお茶目な一面を見せた。

その挨拶も「めちゃくちゃ緊張していたし、3分と言われていたのに全然足りず“グラスをお持ちください”のときにまだまだ注ぎ終わってなくて。司会の方にもう少し話してくださいと言われました」と笑いながら明かしたが、そんな経験もいい思い出として残る一夜となったに違いない。

画像: 岩﨑亜久竜

岩﨑亜久竜

岩﨑といえば、今年のANAオープンを制した選手であるが、その前週のシンハンドンヘでは首痛のため棄権していた。その後、“痛み”とはいかないまでも首の違和感が続いていたようで「先週はトレーナーさんのところへ行ってケアとトレーニングをして調整していました。練習もしっかりしたし首も良くなったので万全の状態で挑めそう」とのこと。

ANAオープンで優勝、先週のバンテリン東海クラシックでは5位と、「いい感じの調子が続いている」という岩﨑は「ラフが長くてグリーンも小さいうえに傾斜も強くて。セッティングがかなり難しいのでうまく対応していきたいです。毎年開催コースが変わっているのもあって連覇は難しいと思うけど、出るからには優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを見せた。

多くのプロが“難しい”と話す東京ゴルフ倶楽部を、ディフェンディングチャンピオンとしてどう攻略していくのか注目だ。

初日は11時55分に1番ホールからPGA賞金ランキング6位のアダム・スコットと、日本アマを16歳で制した松山茉生とスタートする。

平田「フェアウェイを狙う正確なショットで優勝を」

今年7月のセガサミーカップから、わずか2カ月余りの期間に4勝を挙げている平田。もし今大会で勝つと23歳10カ月17日でツアー通算7勝・年間5勝の達成となる。年間5勝は1973年の尾崎将司(26歳9カ月4日)が現在の最年少記録となっているため、この記録を大きく更新することになるうえに、生涯獲得賞金も2億円を超え、賞金王への階段も一気に駆け上がる。

昨日に続き雨天ではあったが、練習ラウンドした印象を尋ねると「とにかくラフが長くてグリーンも小さかったので、いかにフェアウェイをキープできるかがキーだと思います。日本オープンというタイトルはみんな欲しいと思っているでしょうし、自分もその中の1人。毎年セッティングが難しいですし、全てにおいて優れていないと優勝できないと思うので、その点でも勝ちたいという気持ちがあります」と優勝を狙う気持ちを明かした。

画像: 平田憲聖

平田憲聖

勝ちを重ねたことで自信がついているのか気になるところだが「シーズンに入ったときと今と、あまり変わらずいつも通りという気持ちです。ショットもパットもショートゲームも全ての面で少しずつレベルアップしたいと思っていつも練習しています」と普段と変わらないメンタルを維持している様子。

「今回のコースは全ホールそれぞれに特徴や攻め方があって、全部難しいんですが、パー5がパー4になっている3番と15番は距離が長いですし、特に難しいなと思いました。明日以降、今日までとは違って晴れて、コンディションが変わるというのもありますが、4日間アンダーで回るというのはちょっと現実的に考えられないです。ただ、それができれば、いい位置に入るんじゃないかと思うので、頑張りたいですね」

絶好調の平田憲聖が狙う先はもちろん“優勝”。メジャー2勝目を成し遂げることができるのか注目しよう。

初日は、7時45分に10番ホールから賞金ランキング5位の米沢蓮、2位の金谷拓実とスタートする。

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