史上最年少日本アマチャンプ・松山茉生
今年、廣野ゴルフ倶楽部で開催された第108回日本アマチュアゴルフ選手権で、15歳11カ月8日で優勝した松山茉生。その後、初のツアー出場となったABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま 2024」、初のレギュラーツアーとなった「バンテリン東海クラシック」と2試合連続でローアマを獲得した逸材だ。「バンテリン東海クラシック」では、3日目終了後に行われたドラコンコンテストで河本力、幡地隆寛、出利葉太一郎、亀代順哉といったツアー屈指の飛ばし屋プロを抑え、349.6ヤードで優勝。その驚異的なドライバー飛距離は日本一を決める今大会でも1位2位を争うことは間違いない。
愛知県出身の松山だが、東京ゴルフ倶楽部ではプレーはジュニアの大会で複数回出場しており、コースレイアウトは頭に入っているとのこと。とはいえ、「総ヤーデージ数は違いますし、何よりラフの長さがヤバいです」とプロのセッティングに度肝を抜かれた様子。印象に残るホールを聞くと、「16番ですね。この会場で開催されたジュニアの大会で2度、優勝争いをしているのですが、どちらも16番を落として順位を下げてしまっているので」。
この日、組み合わせが発表され、初日、2日目をアダム・スコットと前年のチャンピオン岩﨑亜久竜と一緒に回ることに。この組み合わせには「本当にビックリです。憧れの存在でもありますし、夢みたい」と高校1年生らしい笑顔で応えてくれた。
いままではスピン量が増えてしまうために、フェアウェイウッドを入れることなく、アイアン型の2番UTが1Wの次に長いクラブだったが、「今大会では3UTを抜いて3Wを入れようと思っています。最新の『ZXi フェアウェイウッド』は、いままでの3Wと比べて吹き上がることがなく、しっかり距離が稼げます。昨日、今日の練ランで、ラフに入れたくないことを再確認しましたが、ティーショットは3Wか2Iを多用して、フェアウェイキープかつ、できるだけグリーンに近づかせたいからです。とはいえ、まだ悩み中ですけど」と、セッティングを変える可能性を示唆した。
最後に目標を聞くと「まずはローアマを狙いたいです。そして、できればトップ10フィニッシュを目指します」と回答。
ちなみに、日本オープンの最年少優勝記録は戦前の1928年に勝った浅見緑蔵の19歳9カ月7日。高校1年生の松山が優勝すれば、記録更新は確実だ。
10日11時55分に10番ティーからアダム・スコット、岩﨑亜久竜とスタートする松山に注目してほしい。