女子ツアーでは、選手の名前をプリントしたタオルやノボリを持った“応援団”があちこちに。そんな彼らに「スタンレーレディスホンダ」で直撃してみた。

最終日、スタートホールのティーイングエリア脇には大漁旗のような横断幕が4本も。原英莉花の応援をしていた一人に話を聞いた。

「新人戦で勝った頃からのファンです。原選手の応援ページで呼びかけ、今では2万人を超えています。JLPGAにもギャラリーの観戦の迷惑にならないようにするとして許可をもらっています。青木瀬令奈選手や小祝さくら選手の応援グループとも仲がよく、ルールを守ろうという点で意識は共有しています」(西村健志さん)。

画像: ノボリを片手に走り回る

ノボリを片手に走り回る

試合終了後、米女子ツアーへ参戦するためのQT(2次予選)へ向けて渡米する原へのエールをハウス前で行っていた。

今をときめく竹田麗央のタオルを掲げるカップルにも声をかけた。契約先の企業グループ社員で、「社員同士の共感と士気を高めるためのツールだと思っています」。

桑木志帆の名をプリントしたTシャツ軍団も目立った。「約2500人の後援会会員がいます。昨年の今大会は予選落ちしたので、今年は頑張ってほしいと雨のなか応援しましたが、その甲斐あってか7位タイと奮闘してくれました」(富士宮市から駆け付けた後援会会員)

河本結の応援グループは赤いTシャツ姿で小さなノボリをリュックに飾り、20人ほどでタオルを振っていた。60人ほど会員がいてツアーを巡っているというが、「試合中は奮闘ぶりを顔に出すこともあるが、普段は明るく優しいのが魅力」と口々にいう。

優勝した佐藤心結の名前入りタオルを持った一人は、「テレビで見て『いい娘さんだな』と。ただプレッシャーに弱そうで、つい応援したくなってね」。

画像: タオルを掲げて応援する人もいた

タオルを掲げて応援する人もいた

今回話を聞いた人たちは、ほとんどが初老から後期高齢者と思われる年齢だった。女子プロ人気は、孫を持つ世代にも支えられているということだろうか。

PHOTO/Hiroaki Arihara
※週刊ゴルフダイジェスト10月29日号バックナインより

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