トランプインターナショナル・スコットランドは先日、新たなリンクスコースをオープンすることを発表した。英ゴルフビジネスニュースによれば、23年5月に着工し、25年に完成予定というリンクスコースは、スコットランド・アバディーンシャーにあるトランプインターナショナルGL(
12年に開場)を補完する形で“マクロードコース"と名付けられ、36ホールが造られる予定だという。
「これだけ素晴らしいリンクスランドは、世界を見てもほとんどありません。この理想的な土地を、舞台裏では設計家やエンジニア、環境の専門家、業界の専門家からなる素晴らしいチームが協力し、自然の景観に溶け込むコースを慎重に造り上げてきました」
とは、同社の副社長であるサラ・マローン氏。設計コンセプトの中心に持続可能性と環境に対する配慮を置き、資材の大半を現地で採取されたものを使うなど、造成時から環境負荷の低い方法を選んできたと同氏。
「新たなコースでは在来植物が繫栄するとともに、新たな湿地や砂丘のエリアに多くの野生生物の生息地が出現しました」。
完成前のコースにはJ・デーリーやI・ウーズナム、P・マッギンリーなどが訪れており、造成中の土地を見て絶賛。このプロジェクトを統括するトランプ氏の息子エリック・トランプ氏はここで大規模な大会が開催されることを確信しているという。
とはいえトランプ氏所有コースで最高峰と称されるトランプ・ターンベリーは2009年以来、全英オープンのローテーションから外されているのは周知の事実。
トランプ氏は今後数年で全英に復帰できると楽観視しているようだが、息子のエリック氏は「父が政界から退くまで待たなければいけないだろう」と現実的だ。
いずれにせよ名コースが増えるのは良いこと。数億ドルに及ぶ巨額の投資は吉と出るか?
※週刊ゴルフダイジェスト10月29日号バックナインより