ドナルド・トランプ氏が所有する「トランプ・ターンベリー」が7月、米ゴルフダイジェスト誌が発表したゴルフ場ランキングで8位になったと記憶している向きも多いだろう。
画像: 2009年の全英オープンコースだったターンベリーGC(撮影/i岩井基剛)

2009年の全英オープンコースだったターンベリーGC(撮影/i岩井基剛)

このたび”世界一”になるのはグリーンフィーだ。英国のさまざまなゴルフ情報を伝える「UK Golf Guy」のXによると、なんと来年から同コースのハイシーズン時のグリーンフィーが1000ボンド(約1284ドル=約19万円)になるというのだ。

現在、世界最高のグリーンフィーはラスベガスにあるシャドークリークGCの1250ドルとされているが、ドル換算すると約34ドル上回ることになる。

ちなみに現在の2番手はTPCソーグラスの900ドル、3番手がペブルビーチGLの675ドルということになる。もっともシャドークリークは、カジノのハイローラー(超高額ギャンブラー)に向けたゴルフ場であるため、あるいはターンベリーが世界のトップになることを良しとせず、グリーンフィーを大幅に値上げするかもしれない。

これまでターンベリーのグリーンフィーは475ポンドだったが、これを一気に倍増させるにはワケがある。ターンベリーには5つ星ホテルがあるのだが、これまで多くのゴルファーが近くの安いホテルに泊まり、プレーだけして帰ってしまっていたのだ。

「時季によっては、宿泊費込みで1000ポンド以下のプランもある」とニック・オールドハム総支配人はバンガード誌に語っているが、要はホテルに宿泊してゴルフをするように仕向けるための値上げということのようだ。

全英オープンのローテーションコースの1つだったターンベリー。

かつては日東興業が所有していた時期もあったが赤字続きで、これを買収したドナルド・トランプ氏としては2億ドルともいわれる投資をそろそろ回収する必要が出てきているということなのだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月3日号「バック9」より

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