国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」にティーチングプロの資格で参戦し、9位タイとなった古家翔香プロ。そんな古家プロがドライバーショットを曲げずに打つために気を付けている「3つの決め事」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

決め事① ボールは見ない

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ドライバーってやっぱり飛ばしたいわけですが、曲がってしまっては意味がないわけです。プロの試合を見ていても、確かに飛ぶ選手は強いですが、それほど飛ばなくても曲がらない選手も強いですよね。ではどうしたら曲がらないドライバーショットが打てるのでしょうか? 週刊ゴルフダイジェスト10/22号に「ドライバーは真っすぐが絶対強い!」という記事がありました。なんでも少ない決め事だけで曲がらないショットを打って結果を出しているプロがいるそうなんです。これは気になるので試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/10/22号で特集されていた、古家翔香プロのドライバーで曲げないコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/10/22号で特集されていた、古家翔香プロのドライバーで曲げないコツを実践!

この記事で解説をしてくれているのは古家翔香プロ。9月に行われた日本女子プロゴルフ選手権にティーチングプロの資格で参戦し、見事に9位タイの成績をあげたプロです。彼女はドライバーの平均飛距離230ヤード前後と、現在のツアーでは飛ばない部類に入るものの、抜群の精度で成績を残すことができたということなんです。

古家プロは体が動きたいように動くのが一番だと考えているそうで、あまりいろんな制限を自分にかけてガチガチに固めたくないのだとか。曲げたくないと思うほど動きを制限したくなるものだが、それこそが曲がる原因だと古家プロは言っています。そこで古家プロは決め事を3つに絞っているのだとか。

古家プロの決め事、その1つ目が「ボールは見ない」。アドレスの時にボールを凝視すると腕や上体が力んでしまい、下半身が止まってしまい、動きもぎこちなくなるそうです。ボールを見ることよりも大切なのは明確な弾道のイメージなので、目標を見ながらアドレスをするのがいいそうです。そして、アドレスの時に止まってしまうのもダメで、テークバックを始めるまで動き続ける方がいいのだとか。静から動は難しいので、できるだけ動いていたほうがいいということです。

画像: (左)ターゲットを見ながら弾道をイメージしてアドレスする。(右)ボールを凝視すると力んでしまい、動きがぎこちなくなる

(左)ターゲットを見ながら弾道をイメージしてアドレスする。(右)ボールを凝視すると力んでしまい、動きがぎこちなくなる

このターゲットを見ながらアドレスをするというのは、実は僕はけっこう気にしてやっていることなんです。どこに向かって、どういう球筋を打つかというのイメージしながらアドレスすると、意外といい感じにスウィングができるんですよね。ただ、調子が悪かったりプレッシャーがかかると、それを忘れちゃって、ついついボールを見て、どうヘッドを当てようかとか考えてしまいます。そうすると体の動きがぎこちなくなるんですよ。なので、これはみなさんもぜひ試してみてください。練習の時からそういうクセをつけておくといいと思います。

決め事② 目標に構えるとき、合わせるのはフェース面とつま先だけ

そして2つ目の決め事が「合わせるのはフェース面とつま先だけ」です。曲げたくないときには、アドレスで大事になるのがスクエアに構えること。肩や骨盤、目線などいろいろ気になることはありますが、古家プロが気にするのは2つだけなんです。それは、ターゲットに対してフェース面をスクエアに合わせることと、そこへつま先を合わせることだけ。ルーティンとしては、まずフェース面を合わせて、そこから左右足踏みしながらスタンスを決めていくということです。その際、打つまでは動きを止めないことも大事です。

画像: まずターゲットにフェース面を合わせ、目標を見ながらつま先の位置を合わせるだけ

まずターゲットにフェース面を合わせ、目標を見ながらつま先の位置を合わせるだけ

やってみましたが、めちゃくちゃシンプル。もちろんフェース面を目標に合わせて、つま先の位置を決めた後にもボールは凝視しないようにします。たったこれだけのことでいいのであれば、打つ前にモジモジすることもないし、考えることも少なくてすみますね。やることが少ない分、毎回同じアドレスになりやすいとも思いました。

決め事③ 始動で腕をねじらない

そして3つ目の決め事が「始動で腕をねじらない」です。古家プロはテークバックで腕を回転させる癖があったそうですが、今はその動きを抑えるようにしているそうです。そうすることで、インパクトで手が前に出なくなり、試合でも球筋が安定するようになったのだとか。古家プロによると、スウィングで自分がコントロールできるのはテークバックまでで、切り返し以降は気にするだけ無駄だそうです。特にスウィングの始動が大事ということで、腰の高さにフェース面が背骨と平行になっているように気をつけているそうです。そのためには手で上げるのではなく、体幹で上げるようにすることが大事ということ。このときに左手の小指で握り込むと、腕がねじれにくくなるそうです。

画像: (左)腰の高さの時に背骨とフェース面が並行になるように。(右)手だけで上げてしまうとフェースは開いてしまう

(左)腰の高さの時に背骨とフェース面が並行になるように。(右)手だけで上げてしまうとフェースは開いてしまう

また、手で上げるクセを修正するのに役立ったのが、お腹にグリップエンドをつけて回転するイメージだそうです。これで体幹でクラブを上げる感覚がわかりやすいし、フェースも開きにくくなるそうです。古家プロはフェースが開かなくなって安定感が上がったのはもちろん、飛距離も伸びたのだとか。おそらく腕を回さずに体の回転で球を捉えられるようになって、インパクトの効率が上がったんじゃないかということです。

画像: お腹にグリップエンドをつけて回転すると、手で上げずに体幹でクラブを上げる感覚がわかりやすい

お腹にグリップエンドをつけて回転すると、手で上げずに体幹でクラブを上げる感覚がわかりやすい

これもやってみましたが、僕もかなりフェースが開くクセがあるので、けっこうこれは違和感がありました。めちゃくちゃシャットに上げているような感覚があり、逆にインパクトで開いてしまうんです。ただ、それは手で上げてしまっていたからで、体をしっかり使って上げられるようになってくると、だんだん違和感はなくなりました。腰の高さまでの動きを何度も繰り返し、フェースの向きをチェックするといいと思います。ぜひみなさんもチェックしてみてください。

古家プロが実践している曲がらないための3つの決め事をやってみましたが、どれもシンプルで真似しやすいものでした。大きくスウィングを変えたりすることなく、曲がりにくくなるのであれば、こんなにいいことはないですよね。ぜひみなさんも取り入れてみてください。

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