タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第48回は「可愛らしさ」が表現されたキャメロンならではのパター。
マントを着た「ツアーラット」
スーパーラットは、ニューポートシリーズのプロトタイプモデルである。ちなみに、スーパーラットＩはニューポート、スーパーラットⅡはニューポート2、スーパーラット2.5はニューポート2.5のスタイルを継承している。
「スーパーラットⅠ」シルバーのボディに、ゴールドの３ドットが美しいスーパーラットⅠ。ヘッド素材はSSS、インサート素材はGSS
米国では、特別なチューニングや、外装のカスタマイズが施された旧車を「ホットロッド」と呼ぶ。その中に「ラットロッド」と呼ばれるジャンルがあり、それにちなんで名付けられたのが、ツアーラットというキャラクターである。さらに、そのツアーラットにマントを着せた、空を駆けるラットがスーパーラットなのである。
「スーパーラットⅡ」スーパーラットⅡは、Ⅰに比べ、ヘッド重量が軽く設計されているため、ソールウェイトには通常より重めの30gのものが使用されている
ゴルフクラブは、性能や機能美などが重視されても、「可愛らしさ」が表現されることは少ない。しかし、このパターにはツアーレベルの性能とキャラクターの可愛らしさが共存し、違和感がない。それがいかにもスコッティキャメロンらしいと言えるだろう。
「スーパーラット2.5」クロマチックブロンズ仕上げのヘッドに、少し長めの2.5ネックが溶接で取り付けられている
キャメロン氏の意図はわからない。でも、こんなパターを持っていたら、3パットをしても怒ることを忘れてしまいそうである。
PHOTO／Takanori Miki
THANKS／スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月29日号「キャメロンマニア宣言」より
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