アイアンショットが上手いゴルファーの共通点は「“音”がいいこと」。いい音で打つためにトップアマたちが気を付けていることを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

上手い人の共通点は「“音”がいいこと」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフってドライバーが飛ぶと気持ちが良いのですが、結局その後のショットが悪いとスコアになりません。アイアンがしっかりとグリーンを捉えてくれれば、かなりパーの確率が上がるのですが、僕たちアマチュアはなかなかそんなアイアンショットって打てないですよね。

月刊ゴルフダイジェスト11月号に「“飛距離”ピッタリ 会心のアイアン 150ヤードからパーを取る!」という記事がありました。その中では何人かのトップアマの方がアイアンショットで気をつけていることを教えてくれているので、気になるものを試してみました!

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2024/11号で特集されていた、トップアマたちが気を付けている「アイアンショットを上手に打つコツ」を実践!

月刊ゴルフダイジェスト2024/11号で特集されていた、トップアマたちが気を付けている「アイアンショットを上手に打つコツ」を実践!

この記事ではそれぞれのトップアマの方が、アイアンショットの時に自分が気にしていることを教えてくれているのですが、上手い人の共通点として「“音”がいいこと」だと言っています。アイアンは距離をコントロールするクラブなので、どんなヘッドスピードで振っても芯に当てることが大事なんです。上級者になるほど「音」にこだわるというのは、いい音=芯に当たったということだからなんです。スウィングやインパクトの形などにこだわりすぎず、いいリズムとテンポで「いい音」が出せるようになれば、それはスウィングも良かったということになるんですね。

そもそも「いい音」って、どんな時に出る音なのでしょうか。それは「ボールよりも先の最下点に向かって、適正な入射角でヘッドを下ろしたときに、地面より先にボールにコンタクトした」ときに出る音なんですね。そんなインパクトのためにトップアマの方がやっているのが、目線も意識もボールの左側に持っていくこと。ボールよりも左側に打点をイメージして打つことで、最下点がボールよりも先にズレ、地面よりも先にボールにコンタクトできるようになるということなんです。

画像: ボールの左側を意識して、そこを打つようなイメージを持つ

ボールの左側を意識して、そこを打つようなイメージを持つ

その他にも最下点をボールより左にするために意識されていることが、切り返しで上半身より早く下半身を左に移動させること。トップで上半身を動かすよりも先に、意識して1テンポ早く左に体重移動するようにするといいそうです。

そしてもうひとつ、左腰をしっかり回していくことも大事にしているそうです。ダウンスウィング中のヘッドはずっと落下していますが、左腰を回転することでグリップが引き上げられて、インパクト後にヘッドが上昇するということです。左腰が止まってしまうと、ヘッドが必要以上に落ちてしまうそうです。

画像: 左腰をしっかり回すことも大事。左腰が止まるとヘッドが落ちてしまう

左腰をしっかり回すことも大事。左腰が止まるとヘッドが落ちてしまう

実際にやってみると……

これらのことを意識しながらボールを打ってみました。まずは目線と意識をボールの左側に向けます。そして下半身を上半身より早く左に移動させる意識と、左腰を回していく意識を持ってボールを打ちました。

さすがにいきなり全部を同時にやるのは難しかったので、まずは目線だけを意識して打ちました。これだけでも当たり方がよくなって、今までよりもクリーンに当たる気がします。注意することはボールを上げようとしないこと。上げようとすると、すくい打ちになりダフってしまうので、ロフトを信じて打つようにしないとダメです。

ボールの左を打つイメージに慣れてくると、下半身を早く左に移動させるイメージもやってみます。これは個人的には左に移動させるというイメージだと左に体全体が流れがちになるので、切り返しで1テンポ早く下半身を動かすとか、1テンポ上半身を動かすのを待つという方がやりやすかったです。これができると勝手に最下点がボールの左になる感じがあるし、厚い当たりになる感じがします。

画像: 下半身を上半身よりも1テンポ早く左に移動させる。上体も一緒に動いてしまってはダメ

下半身を上半身よりも1テンポ早く左に移動させる。上体も一緒に動いてしまってはダメ

左腰を回していく動きは、下半身を左に早く移動させることとセットで意識すると、結構やりやすいです。勝手に回っていくというか。確かに左腰が止まって手だけが動いてしまうとダフリやすくなりので、これは気をつけたほうがいいですね。

何十球か打っていると、だんだん音と打感が変わってきました。人工芝に擦るような感じがなくなり、クリアな打感と、ボールだけを捉えた「いい音」がするようになってきました。感覚的にはハーフトップ気味なのかな? と思う時もあるのですが、ボールを上げようとする動きではなく、上からボールを捉えることができていると、しっかりと高さも出て距離も出ていました。これがアイアン本来の当たり方なんですね。この記事のトップアマの方も毎回100点は無理だが平均80点の当たりを目指したいと言っているので、僕たちは60~70点くらいをまずは目指し、上手くいけば90点くらいの当たりになるように頑張るといいかもしれません。まずは目線と意識をボールの左にすることから始めてみるといいと思います。

最後に練習場のマットでもできるドリルが紹介してあったのでやってみました。それは9番アイアンで60ヤードくらいを打つ感じのハーフショットで、ボールの赤道の下を打つ練習。打音を“カンカン”鳴らして、慣れてくればどんどん振り幅を大きくしていけばいいそうです。

画像: ボールの赤道の下あたりをカンカン音がするくらいの感じで打つ

ボールの赤道の下あたりをカンカン音がするくらいの感じで打つ

やってみましたが、最初は少し地面を擦ったり、トップになったりしましたが、慣れてくるとだんだん上手く打てるようになってきます。ハーフトップを打つ気持ちで、ヘッドが上から入っていれば、上手く打てる気がします。これができるようになると、ラウンドでもかなり「いい音」がするショットが打てるようになりそう。これは練習に取り入れて行きたいですね。

この特集記事には他にも入射角やイメージ力、マネジメントにこだわるトップアマの方々が紹介されていて、それぞれにアドバイスをしてくれています。もっといいアイアンショットをしたいと思っている人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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