ZOZOチャンピオンシップには日本にゆかりのあるPGAツアープレーヤーが多く参戦していた。母方の祖父が日本に住むザンダー・シェウフェレ、祖父の名前=田中豊のタトゥーを腕に刻むリッキー・ファウラー。「3世か4世か自分でもよくわからないけれどとにかく日系です」というコリン・モリカワ。6位タイに入ったエリック・コールも実は日本とゆかりがある。どんな縁 ?
画像: 6位タイに入ったエリック・コールも実は日本とゆかりがある? (撮影/岡沢裕行)

6位タイに入ったエリック・コールも実は日本とゆかりがある? (撮影/岡沢裕行)

初日から上位争いを繰り広げ決勝ラウンドではスコアを伸ばし切れなかったもののエリック・コールは昨年の2位タイに続き6位タイとZOZOチャンピオンシップとの相性が良い。

画像: 6位タイで終えたエリック・コール(撮影/岡沢裕行)

6位タイで終えたエリック・コール(撮影/岡沢裕行)

日本にゴルフブームが巻き起こった70年代、“グリーンの妖精”と呼ばれたのが母親のローラ・ボー。レジェンド、アーノルド・パーマーと一緒にテレビCMに出演したりカレンダーが飛ぶように売れたり、日本に“お茶の間”が存在した昭和の時代を彩った元祖アイドル的存在だ。

彼女には7人の子供がおりエリックは長男(姉がひとり、2人の弟と3人の妹)。南ア出身で当時の最年少優勝記録を塗り替え全英アマチャンピオンに輝いた父ボビー・コールの姓を名乗るが両親はかなり前に離婚している。

「母はいまフロリダでレッスンをしています。彼女からは日本のいい思い出をたくさん聞いていて昨年この大会に初出場したときには2人で日本の話に花が咲きました」とエリック。

“グリーンの妖精”時代から彼女のカレンダーを手がけていたゴルフダイジェスト社が2000年に『ローラ・ボーと7人の子供(ローラ・ボーファミリー)』のカレンダーも出しており彼も登場。

画像: ゴルフダイジェスト社が2000年に『ローラ・ボーと7人の子供(ローラ・ボーファミリー)』のカレンダーも出している。最後列真ん中がエリック

ゴルフダイジェスト社が2000年に『ローラ・ボーと7人の子供(ローラ・ボーファミリー)』のカレンダーも出している。最後列真ん中がエリック

撮影当時エリックは10歳。金髪のクルーカットでやんちゃそうな笑顔を見せている。

「小さい頃は母についてLPGAツアーや時には日本にも来ていました。弟や妹は保育園に預けられていたけれど僕は長男だったのでコースについて行って実際母の試合を見ることができました。その影響でプロになろうと思ったのです」

プロ転向は09年だが長い下積みを経て芽が出たのは昨年。まだ優勝こそないが23年は34歳で遅咲きのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

ともに最年少(全米女子アマ、全英アマ)でビッグタイトルを獲得した両親とは逆のゴルフ人生だが、PGAツアー2年目の今季もポイントランクトップ50入りして来年すべてのシグネチャーイベントの出場権を持っている。

早咲きゆえの苦悩を抱え母はアルコール依存症に苦しんだことも。人気者ゆえプライベートのない生活と子育てに追われ心が崩壊してしまったのだ。もちろん現在は回復し自らのゴルフアカデミーを立ち上げアマチュアの指導をおこなっている。

遅咲きの息子は糖尿病を患いながらミニツアーでこれまで55勝を挙げてきた。昨年はPGAツアーに37試合出場しながらその合間にミニツアーに参戦し優勝するという働き虫。

「来年は母と一緒に日本に戻ってきたいね」というとコール。親子共演、是非お待ちしています !

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