週刊ゴルフダイジェスト11月12日号では「ザックリ癖が治る」方法を紹介している。グリーン手前の花道で寄せワンチャンスのはずなのに、これからの季節は芝が薄くなり、アプローチが苦手なゴルファーにとってはプレッシャーがかかるイヤ~な状況が増えます。そんなあなたのちょい噛みグセを治療する林流レッスン、開始します!後編では実際にリストウェイトを使った練習法をご紹介します。
画像: あなたの”ちょい噛み”によく効く。リストウェイトでザックリ癖が治ります!【後編】

林 由寿プロ
1973年、千葉県出身。林由郎を祖父に持つ3代目。ジャンボや青木にも教えた由郎のワザを令和に伝える。直近15年間で3000回以上のラウンドレッスンの経験から、レベルを問わず上達させるティーチング界の鉄人

リストウェイトでスウィングが変わる

GD 水バケツやカートバッグで、振り子の軌道を思い出したら、次はどうすればいいでしょうか?

 リストウェイトを付けて、ボールを打ちます。

GD あのトレーニング用に腕に付ける重りですか?

練習法!リストウェイトを付けてボールを打つ

「リストウェイトを付けると、手先でクラブを操作しにくくなって、腕の重さを感じながら、大きなスウィング弧でゆったりとしたリズムで振れます。これで、ソールが滑って、ヘッドの最下点も安定する“横から軌道”になるんです。ボールを打ったあと、そのまま振り戻して、同じようにスウィングします」(林)

画像: 打ち終わったら振り戻し何度もスウィングする

打ち終わったら振り戻し何度もスウィングする

 そうです。これで、腕の重さを感じることができるんです。

GD 腕の重さ?

 腕の重さを感じないと、腕の筋力でパッと上げて、パッと下ろすことができてしまいます。腕の重さを感じることで、振り子運動のような大きなスウィングアークで、ゆったりとしたリズムで振れるわけです。

GD ちょっとやってみましたが、リストウェイトを付けると、確かに腕の力だけでパッと上げにくくなりますね。何と言うか、重さを感じて、自然にゆっくり振ってしまいます。

 さっそく、リストウェイト効果が表れてきましたね。

 柔らかくヒットしようとして、インパクトで左ひじを抜いて、ミスしてしまうケースもあります。どの打ち方も、体のターンがおろそかで、“上から軌道”になって、エッジが引っかかってしまうんです。

腕の重さを感じるリストウェイト”4ステップドリル”

ステップ1「右腕にリストウェイト+ダンベル」

右腕に合計1キロの負荷をかけて振ると、テークバックで腕の重さを感じやすくなる。

画像: 1キロのダンベルを握って手を振る

1キロのダンベルを握って手を振る

ステップ2「左腕にリストウェイト+ダンベル」

次に左腕に合計1キロの負荷をかける。ダウンスウィングで腕の重さを感じやすくなる。

画像: 左手に負荷をかける

左手に負荷をかける

ステップ3「右腕と左腕にリストウェイト」

両腕に500グラムずつの負荷をかける。シャドースウィングで腕の重さを確認する。

画像: 両腕に均等に負荷をかける

両腕に均等に負荷をかける

ステップ4「両腕にリストウェイト+クラブ」

両腕にリストウェイトを付けて、腕とクラブの重さを感じながら振る。

画像: 実際にクラブを持って素振りをする

実際にクラブを持って素振りをする

もし、噛み気味になってきたら……

GD 練習では、振り子のようにゆっくり振る感覚がつかめても、いざコースに出ると、やっぱり上から打ちにいってしまいそうです。

 そんなときは、ブランブラン打ちの出番ですね。

GD ブランブラン打ち?

 連続して2回振る打ち方です。最初のひと振り目で実際にボールを打ったら、そのまま振り戻して、ふた振り目もちゃんと振るんです。

本番さながらの素振りを2回
「予行演習の素振りと本番のショットのどちらも、2回ずつ振ります。2回ずつ振ることで、ボールを打ちにいく“上から軌道”が、ソールを滑らせる“横から軌道”になります。エッジが引っかからないように回振るのがコツです」(林)

画像: ブランブラン打ちの前に2 回素振り

ブランブラン打ちの前に2 回素振り

GD これは、どんな効果が?

 2回振るつもりなら、上から打ち込んで、終わり! ではないので、1回目の振りも2回目の振りも、ソールを滑らせる“横から軌道”になるんですよ。

PHOTO/Yasuo Masuda 
THANKS/季美の森GC
※週刊ゴルフダイジェスト11月12日号「リストウェイトでザックリ癖が治るんです」より一部抜粋

そのほかにもザックリの治し方はいろいろ

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