PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回は、コーンフェリーツアーからPGAツアーの出場権を得た大西魁斗について。
画像: 最終戦のコーンフェリーツアー選手権終了後、来シーズンのPGAツアーカードを手にした

最終戦のコーンフェリーツアー選手権終了後、来シーズンのPGAツアーカードを手にした

今シーズン、コーンフェリーツアー(米下部ツアー)で優勝し、ポイントランク25位の資格で来シーズンPGAツアーに昇格するのが大西魁斗です。晴れてPGAツアーの切符を手にした彼の快挙に興奮を隠せない人物がいます。

大西が10歳の時から支えてきたPGAツアー3勝のレジェンド・丸山茂樹。大西は丸山の長男・奨王と同世代(大西が2歳上)でジュニアの頃から試合で顔を合わせてきました。

当時の彼の印象を丸山はこう語ります。「ハキハキしたいい子で好奇心旺盛でしたね。いつも的を得た質問をしてきたのを覚えています」

もちろん大西の記憶も鮮明。「最初にロスで一緒にラウンドさせていただいたのが10歳です。会った瞬間、オーラというかすごい選手なんだな、というのがわかりました」

以来、奨王とジュニアの試合で一緒になったり、時には丸山邸で練習をしたそうです。「PGAツアー3勝と聞いて、最初は漠然とすごいなぁ、と思っていました。まだコーンフェリーしか経験していませんが、勝つことは本当に大変なので、改めて丸山さんのすごさを実感した気がします」

画像: 今年6月のコーンフェリーツアー12戦目、UNSヘルス選手権で初優勝を飾った大西魁斗

今年6月のコーンフェリーツアー12戦目、UNSヘルス選手権で初優勝を飾った大西魁斗

あらゆることに興味津々な大西少年は貪欲に丸山から技を学び、吸収してきたようです。「〝これは寄らないだろう〟というところからピタッと寄せてくる。イメージが素晴らしいんです。自分もどこか突出したところを伸ばしていかなければと思います」

今年はコーンフェリーで戦いながら2人は毎週のようにメールのやり取りをしていました。「良くても悪くても毎週試合が終わると必ず報告のメールが来ました。僕からはメンタル面のアドバイスをしたり、こうしたほうがいいんじゃないといった程度ですが、対話を1年続けてきました」

「頼られたらノーとは言えないタイプ」の丸山。「それだけ聞きたいことがあるなら僕も真摯に答えなきゃいけない」と向き合ってきたそうです。PGAツアー入りが決まった瞬間にも連絡があり、「すごく喜んでいた」と丸山は大西のがんばりを自分のことのように感動。「うれしかった」と照れたような笑顔を見せました。

※PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます(ARRANGE/Mika Kawano、PHOTO/Getty Images)※週刊ゴルフダイジェスト2024年11月26日号より

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