アラブ首長国連邦ジュメイラゴルフエステーツ アースCを舞台に行われている今シーズンのラストイベント、ポイントランク47位の中島は池絡みの18番パー5でティーショットを絶好のポジションに運び第2打をピンそば2メートルに載せるスーパーショットでイーグル締め。3アンダー69とし、トップと2打差の4位タイにつけた。

DPワールドツアー選手権初日を4位タイで回った中島啓太。同じく日本から参戦する星野陸也も同じく4位タイでスタート(写真/Getty Images)
今季は3月のヒーロー・インディアン・オープンで1勝を挙げたが夏場に調子を落としジェネシス・スコットランドオープンと全英オープンで予選落ち。思うようにポイントを稼げず今大会にもボーダーライン(50位)に近い位置での出場となった。
しかしアマチュア世界ナンバー1の頃から彼を指導しているナショナルチームのガレス・ジョーンズヘッドコーチはDPワールドツアー1年目の中島について「間違いなくA評価」と健闘を讃えている。
「ゴルフは右肩上がりの成績が続くことはありません。特にヨーロッパは毎週のように違う国、違う芝、違うコースで転戦する過酷なツアー。そんななかケイタはデビューイヤーに1勝を挙げた。慣れない環境に適応しながら結果を出しています。期待が大きいのはわかりますが、もう少し時間をあげて欲しい」(ジョーンズ)
いっぽう星野の今季は開幕戦から2試合続けて2位に入る好調な滑り出し。2月のカタール・マスターズに優勝し、以降も4回トップ10入りするなど順調にポイントを積み上げ大会前のランクは13位。仮にこの順位=4位タイでフィニッシュすれば8位に浮上する計算になる。
有資格者を除く上位10名に来季のPGAツアーの出場権が与えられるため、昨年の久常涼に続く2年連続日本勢の米ツアー昇格が実現する可能性は限りなく高い。
初日を終え、6度目の年間王者を目指すマキロイとLIVゴルフのティレル・ハットンが5アンダー67で首位を分け合った。
好発進のマキロイは「すごくいい感じです。いいショットがたくさん打てたしチャンスをたくさん作ることができた。ミスをカバーしながら賢いゴルフで慎重にプレーできました」と手応え十分。前週スウィング改造を行っていると語ったがその理由は「ここ18カ月ミス(の幅)が大きくなり過ぎたから」。
「僕らは常に完璧なショットを打つつもりはありません。ミスを最小限に抑え、壊滅的な状況にならないようにすることが最善。それを目指しています」
「いいスタートが切れたのでこのまま3日間この調子を維持したいです。勝ちたいのが1番ですが年間王者のタイトルを獲るためにもね」