男子ツアー最終戦の日本シリーズ(東京よみうちCC・11月28日~12月1日)で、河本力は、先週女子ツアーの最終戦でシーズンを終えた姉の結と”2度目”のタッグ。26日の練習日、河本姉弟は大会に向けて意気込みを語った。
画像: 日本シリーズでタッグを組む河本姉弟

日本シリーズでタッグを組む河本姉弟

「開幕戦ごろから最終戦は2人で戦う」と姉のキャディを決めていたという河本姉弟。タッグを組むのは姉が女子ツアーのアクサレディスで初優勝したときに弟がバッグを担いで以来で、今回は姉が弟をサポート。男子プロのなかでも重いという25キロもあるバッグをカートに乗せて、二人三脚で優勝を目指す。

弟の活躍は姉の「頭脳」がカギになる!?

画像: NEC軽井沢で5年ぶりの優勝を飾った姉の結が弟をキャディとして支える(撮影/大澤進二)

NEC軽井沢で5年ぶりの優勝を飾った姉の結が弟をキャディとして支える(撮影/大澤進二)

今シーズンは姉が8月のNEC軽井沢で5年ぶりの復活優勝を遂げた。弟の力(リキ)はちょうどひと月前の資生堂レディスで姉の応援にかけつけた。

「姉の調子は上がっています。これから必ず活躍しますよ」と予言した通り、姉はその後の試合で6位、10位、2位、優勝と結果を出した。

「去年か一昨年は”どうしたらいい?”と姉に聞かれる側でしたが、成長して強い河本結に戻りました」と、強さを増した姉の”頭脳”を弟は頼りにする。

「ゴルフをするなかで、ゴルフ脳は大事。自分より優秀な頭脳がある」と、姉の経験やマネジメント力でコース攻略するという。

難グリーン攻略と姉のメンタリティ

画像: 練習日、ホールアウト後、パッティンググリーンで練習に励む河本姉弟

練習日、ホールアウト後、パッティンググリーンで練習に励む河本姉弟

日本シリーズの名物ホールといえば、18番224Yパー3。距離もさることながらグリーン奥からの強い下り傾斜で3パットや4パットがよく起こるなど、ツアーきっての難易度を誇る。

18番が象徴するように東京よみうりの硬くて速いグリーンは多くの男子プロを悩ませる。男子ツアーナンバーワンの飛ばし屋であるリキにとっても、難グリーンの攻略が大きなカギになる。

「硬くて速いグリーンをどうやって攻略するか。ゴルフ脳はこういうセッティングじゃないと鍛えられません。女子のセッティングは、言い方は悪いけど全部ピンに打っておけばバーディチャンスでバーディを取れる。このコースはどうやって楽にカップインさせるかを逆算して、セカンドを打って セカンドのためにティーショット打つ。めっちゃ頭使います」(結)

姉の結は、男子ツアーの難セッティングを攻略して自身の経験値を上げながら、弟の「頭脳」となってサポートするつもりだ。

また弟は、「ミスしたり、状況判断が求められるときに焦りが出たら、姉は選手目線で敏感になってくれます。落ち着いてやれます、楽しみです」と、姉のメンタル面にも期待を寄せる。

焼肉で決起集会⁉

画像: ツアーナンバーワンのドライバーショットの弾道を見守る姉の結

ツアーナンバーワンのドライバーショットの弾道を見守る姉の結

大会前に決起集会?

「ふだんから(2人で)ごはんに行きますよ。いつも通り焼肉行くかな。支払いはリキ!?」(姉)

「どっちもあるでしょ」(弟)

「財布を持っていたほう(笑)」(2人)

仲良し姉弟は、「今日明日でコースをチェックして、方向性をまとめます」と、"作戦会議"をして大会に臨む。

もちろん狙うは「優勝」だ。

賞金ランキング24位でドライビングディスタンス1位(319.25Y)の河本力とNEC軽井沢で復活優勝を遂げメルセデスランキング7位に躍進した河本結の2人のチカラがどうかみ合うか? 「飛距離」と「頭脳」の相乗効果が優勝への近道となる。

姉の応援にかけつけた弟

5年ぶり復活優勝の姉

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