国内男子ゴルフツアー今季最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップ2日目が29日、東京都稲城市の東京よみうりカントリークラブで行われ、初日トップスタートの中島啓太が1イーグル4バーディ2ボギーの4アンダー66で回り、5つ伸ばした片岡尚之と並びトップをキープした。既報のとおり、今年は最終戦まで6人が賞金王の可能性を残す大混戦。可能性のある6人のなかでは、賞金ランク2位でトップの平田を288万円差で追う金谷拓実が最上位につけている。
画像: 賞金王の可能性がある6人のうち、最上位の4位に浮上したのは5つスコアを伸ばした金谷拓実(撮影/姉崎正)

賞金王の可能性がある6人のうち、最上位の4位に浮上したのは5つスコアを伸ばした金谷拓実(撮影/姉崎正)

最終戦の2日目が終わり、今大会の折り返しを迎えただけでなく、賞金王レースはまさに佳境。

賞金ランク2位の金谷が6バーディ1ボギーの4アンダー4位に浮上。同3位の岩田寛が5バーディ2ボギーの3アンダー7位、トップの平田が4バーディノーボギーの2アンダー10位、同4位の今平周吾は5バーディ1ボギーの13位と4人は順位を上げたが、同ランク5位の木下陵介は3バーディ2ダブルボギーの1オーバー18位、同6位の石川遼は3バーディ3ボギーの3オーバーで25位に後退し、順位を落とした。

画像: 賞金トップの平田憲聖は4つスコアを伸ばし、10位に浮上(撮影/姉崎正)

賞金トップの平田憲聖は4つスコアを伸ばし、10位に浮上(撮影/姉崎正)

平田は「5番でパーセーブできたのが大きかった。調子自体も昨日よりいいし、いつも通りのプレーができました」と徐々に調子を上げている様子。

一方の金谷は「アイアンショットが昨日より良くなりました。明日からもアグレッシブなプレーをしてスコアを伸ばせるように頑張ります」と残り2日でさらに上を目指す。

賞金ランク1位の平田と2位の金谷の賞金額の差はおよそ288万円。今日の順位のまま最終日を終えた場合、2人の賞金はどうなるか?

10位の平田は1億1581万8472円、4位の金谷は1億1472万2815円となり、金谷は逆転できない。金谷は平田の順位を見ながらさらに上を伸ばしていく必要がある。

まだ2日目を終えた時点だが、2人は互いのスコアを気にしているのか?

平田は「ボードがあるとこでは見ながらプレーしていましたけど、今日は自分の気持ちに変化はありませんでした」と話し、金谷も「あまり(スコアを)見ることはなかったです。自分らしいプレーを続けられたら……」と2人とも”相手を意識することなく”プレーしていたという。

画像: スコアを伸ばせず25位に順位を落とした石川遼(撮影/姉崎正)

スコアを伸ばせず25位に順位を落とした石川遼(撮影/姉崎正)

賞金王レースで優勝が絶対条件の石川は厳しい戦いとなっている。

9アンダーでトップの中島啓太と片岡尚之とは12打差。

「もう少しいいゴルフを明日明後日目指してやりたいです。実力があればここから巻き返せるとは思うんで、自分自身を試すというか、そういった気持ちでいます」と何度も奇跡を起こしてきた石川はあきらめることはない。

6人による賞金王レースは明日から後半戦。逆転劇が起こるか? 週末の戦いはさらに注目を集めそうだ。

盛り上がりを見せる6人の賞金王レース

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