最終戦の2日目が終わり、今大会の折り返しを迎えただけでなく、賞金王レースはまさに佳境。
賞金ランク2位の金谷が6バーディ1ボギーの4アンダー4位に浮上。同3位の岩田寛が5バーディ2ボギーの3アンダー7位、トップの平田が4バーディノーボギーの2アンダー10位、同4位の今平周吾は5バーディ1ボギーの13位と4人は順位を上げたが、同ランク5位の木下陵介は3バーディ2ダブルボギーの1オーバー18位、同6位の石川遼は3バーディ3ボギーの3オーバーで25位に後退し、順位を落とした。
平田は「5番でパーセーブできたのが大きかった。調子自体も昨日よりいいし、いつも通りのプレーができました」と徐々に調子を上げている様子。
一方の金谷は「アイアンショットが昨日より良くなりました。明日からもアグレッシブなプレーをしてスコアを伸ばせるように頑張ります」と残り2日でさらに上を目指す。
賞金ランク1位の平田と2位の金谷の賞金額の差はおよそ288万円。今日の順位のまま最終日を終えた場合、2人の賞金はどうなるか?
10位の平田は1億1581万8472円、4位の金谷は1億1472万2815円となり、金谷は逆転できない。金谷は平田の順位を見ながらさらに上を伸ばしていく必要がある。
まだ2日目を終えた時点だが、2人は互いのスコアを気にしているのか?
平田は「ボードがあるとこでは見ながらプレーしていましたけど、今日は自分の気持ちに変化はありませんでした」と話し、金谷も「あまり(スコアを)見ることはなかったです。自分らしいプレーを続けられたら……」と2人とも”相手を意識することなく”プレーしていたという。
賞金王レースで優勝が絶対条件の石川は厳しい戦いとなっている。
9アンダーでトップの中島啓太と片岡尚之とは12打差。
「もう少しいいゴルフを明日明後日目指してやりたいです。実力があればここから巻き返せるとは思うんで、自分自身を試すというか、そういった気持ちでいます」と何度も奇跡を起こしてきた石川はあきらめることはない。
6人による賞金王レースは明日から後半戦。逆転劇が起こるか? 週末の戦いはさらに注目を集めそうだ。