2024年12月31日号の『週刊ゴルフダイジェスト』では、今年話題になった商品や量販店で売れた人気ギアをまとめた「2024ヒット商品」をまとめている。「みんゴル」では、その中からいくつかピックアップして紹介していこう。【4回中1回目】
画像1: 大手量販店4社中、3社で売り上げトップのテーラーメイド『Qi10 MAX』は“10K”ブームの立役者! 【これ買って大正解 2024ヒット商品発表①】

日米ツアーで21勝「Qi10」シリーズ

24年のPGAツアー開幕戦、ザ・セントリーでいち早く「Qi10 MAX」を投入したのはコリン・モリカワ。ミスに強く球がバラつかないので飛距離も出ると、開幕前に「Qi10 MAX」を選んだ理由を語っていたが、3日目の18番パー5では451ヤードのビッグドライブを披露。〝やさしく飛ばせる〞「Qi10 MAX」の実力を証明して見せた。

LPGAでは第2戦LPGAドライブオン選手権でネリー・コルダが使用し優勝。コルダは4月のメジャー第1戦、シェブロン選手権まで出場5連勝を含むシーズン7勝を挙げる活躍を見せた。

ネリー・コルダ

Nelly Korda
ネリー・コルダ

1978年のナンシー・ロペス、2005年のアニカ・ソレンスタム以来、史上3人目となる5試合連続優勝を飾ったネリー・コルダ。2024年シーズンLPGA年間最優秀選手賞も獲得

「Qi10 MAX」は2024年を象徴する〝10K〞ドライバーの代表格だが、最大の慣性モーメントを得るためにクラウン部のカーボン面積を前作よりも広げた「インフィニティカーボンクラウン」を採用。クラウン部の97%を占め、これによりフェースを支えるチタンフレームは71g と、ヘッド重量の35%以下にまで減っている。そしてヘッド後方を従来よりも8ミリ後ろに延ばし、フェースからヘッド後方までの長さはルール上限いっぱいの127ミリになり、投影面積は前作よりも約1割大きくなった。さらにカーボン使用率の増加に伴う軽量化で生まれた余剰重量を最適配分し、ヘッド後方下部には30gものタングステンウェイトを配している。

その結果、慣性モーメント1万g・㎠を実現。オフセンターヒットにも強く、芯を外してもフェースが当たり負けしないのでボールは真っすぐ飛んでいく。新たに開発された第3世代60層カーボンツイストフェースと、新開発フレームによってエネルギー伝達効率も向上しているため、初速も速い。まさに「ボールスピード」と「やさしさ」のどちらも併せ持った新時代のドライバーと言えよう。

「Qi10 MAX」のみならず「Qi10」シリーズは2024年大暴れ。DPワールドツアーの開幕戦、ドバイ招待ではトミー・フリートウッドが「Qi10 LS」で、翌週のヒーロードバイデザートクラシックでローリー・マキロイが「Qi10」で勝利を挙げる。同じ週のPGAツアーではニック・ダンラップが「Qi10 LS」で33年ぶりのアマチュア優勝。

スコッティ・シェフラーはマスターズを含むシーズン7勝を挙げ年間王者に輝いたほか、パリ五輪では金メダルを獲得した。

テーラーメイド Qi10 MAX

ルールを破らず限界を超えた「飛んで」「曲がらない」究極のドライバー

「大慣性モーメントを左右だけでなく上下まで追求し、寛容性を極限まで高めたモデル。さらに寛容性を求めるゴルファーの多くが望むつかまりやすさも、同時に高次元で成立させていて、トッププレーヤーからアベレージゴルファーまで幅広く使える“やさしい”ドライバーです」(クラブ設計家・松吉宗之)

テーラーメイド Qi10 LS

ヘッドスピードが速いプレーヤーに向けて、ロースピン・低弾道で飛ぶように設計された「Qi10 LS」。日米男女ツアーで3勝を挙げ、国内女子ツアーでは新垣比菜の6年ぶりの優勝を支えた。

テーラーメイド Qi10

オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現し、寛容性にも優れるバランスの取れた「Qi10」。スコッティ・シェフラー、ローリー・マキロイらが使用しPGAツアーだけで9勝を挙げた。

※『週刊ゴルフダイジェスト』2024年12月31日号 「2024ヒット商品」より

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