昨年の末に行われた最終予選会を突破し、見事PGAツアー出場権を手に入れた金谷拓実。現在、発売中に「週刊ゴルフダイジェスト」1月21日号と来週火曜に発売する1月28日号には金谷拓実の独占インタビューを掲載。みんゴル読者にも1月21日号の内容をお届け!

米ツアー出場権獲得での舞台裏

ずっと張り詰めた緊張感のなかで戦ってきた。帰国直後、心地よい疲れのなかにいる金谷。取材中、コーヒーを差し入れると、「あっ」と笑いながら受け取り、「アメリカでも飲まなかったんです。だから(日本ツアーからQ スクールまでの)6連戦も全然元気でしたよ」と話す。そのやり取りの意味とは?

画像: 2025年ソニーオープン練習日にて(撮影/Blue Sky Photos)

2025年ソニーオープン練習日にて(撮影/Blue Sky Photos)

「撮られているとは思っていなかったので、後で見て、すごい恥ずかしかったです。ふふふふふ」

世の中に広がっている自身の泣き顔の映像について、照れ笑いしながら話す金谷。この涙は、金谷が初めて流したという“嬉し涙”だ。

金谷拓実は昨年末、日本ツアーの“賞金王”の称号を引っ提げ、PGAツアーQスクールにセカンドステージから挑戦した。これをクリアし、続くファイナルステージで3位に入り、5位タイまでに与えられる25年シーズンの出場権を確保した。

ファイナルステージ最終日をホールアウトし、18番から送迎カートでアテストの場所まで行く途中で、ひとり涙が止まらなくなったという。

夢への切符をゲット!

画像: 撮影/Yasuhiro JJ Tanabe

撮影/Yasuhiro JJ Tanabe

涙の後に宝物を得た。「今まで悔しくて泣いたことはあったけど、嬉しくて感情に出ることはなかった。試合に優勝すればもちろん嬉しいけど、それでも出なかったものが自然と流れてきました」

金谷拓実はガッツがあるプロゴルファーだ。今回の想いの詰まった涙で、老若男女、多くのファンの心をつかんだに違いない。夢は諦めずに努力し続ければ叶うのだと――。

ずっと苦しかった。プロゴルファーとして金谷自身が思い描く道にはなかなか乗れなかった。

「僕、コーヒーをやめたんです。1日3杯は飲むくらいでしたから」

昨夏から変えたルーティンで疲れにくくなり、フィーリングがよくなったという。「キャディさんを見ていて、僕もコーヒーをやめたら何か変わるのかなあと、ちょっと感じることがあって。確かに全然違いました」。

何かを変えることは自分と向き合うことにもなると金谷は言う。

“メンバー初舞台”はハワイ

画像: 今週開催しているソニーオープンが初戦(写真は24年のソニーオープン・イン・ハワイ。撮影/Bue Sky Photos)

今週開催しているソニーオープンが初戦(写真は24年のソニーオープン・イン・ハワイ。撮影/Bue Sky Photos)

昨年に続きソニーオープンが初戦。同じ舞台に立つ星野陸也は、「難関を勝ち進んで数人の枠に入ることは本当にすごいこと。メンタルの強さが出ましたね! また1人、PGAで一緒に戦う選手が増え、より一層頑張っていきたい」

さあ、いよいよだ。ソニーオープン・イン・ハワイがPGAツアーメンバーとしての初戦となる。

年末は、沖縄でプチ合宿を行った。「キャディさんが『ハワイと沖縄は似ているから、ちょっと練習すれば』と。じゃあ、ちょっと練習していこうかなって(笑)」。年越しは地元、広島で過ごした。例年通り、昔からお世話になっている郷原CCなどに、挨拶を兼ねて練習に行った。

そうして乗り込んだハワイ。このコースは知らないわけではない。

「どの大会も、出られることが本当に嬉しい。ここからがスタートで勝負。また、一生懸命頑張ります」

一つ一つ――。“自分らしさ”を重ねて、金谷の目線は夢舞台に向かう。

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※金谷拓実プロの苦しい日々はどうやって乗り越えてきたのか。続きは来週1月14日発売の「週刊ゴルフダイジェスト」1月28日号のインタビューでじっくりお届けします!

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