
スタート前の朝食はコーヒーがいい!?(写真はイメージ)
1つは米政府系のナショナルインスティチュート・オブ・ヘルス(NIH)のライブラリーの記事(Pub Med)で、こちらはエリートゴルファーのために必要な栄養は何かを研究したもの。
もう1つはスコーピングレビューの記事で、過去20年間に発表されたゴルフと栄養に関する3000を超える論文などの中から、最終的に82の論文やレビューをまとめたものだ。
2つの記事で、共にその重要性が指摘されたのが炭水化物だった。18ホールのラウンドをすると、血糖値が10〜30%低下し、「エリートゴルファーにとって、疲労を防ぎ、繰り返しのゴルフスウィングのための高炭水化物の利用を促進するために、競技前の炭水化物を含んだ食事と継続的に試合中に炭水化物を含んだスナックを取ろうと考慮することは非常に重要だ」(Pub Med)という。
また、2つの記事がゴルフに有用だと評価しているもうひとつの物質がカフェインだ。ハンディ3〜10の12人の選手に、2日間18ホールずつラウンドさせ、カフェインと同量の偽薬を試合前と9ホール後にそれぞれのプレーヤーに投与。
結果、カフェインを摂取したプレーヤーは18ホールでストローク数で2.5打、飛距離が6.6ヤード、パーオンの回数が1.8回、偽薬を摂取した選手より良かったという。
もちろん水分補給(できれば電解質と炭水化物を含んだ飲料)は重要だが、まだまだ研究不足でタンパク質やその他の栄養素などについても実験・研究が必要ということだ。
とりあえずは、ちゃんとご飯やパンを含んだ朝食や昼食を取って、コーヒーを飲んでから、プレーをすれば良いスコアが出るのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月28日号「バック9」より