2024年の「クラブ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた『ブリヂストン 242CB+アイアン』は軟鉄鍛造らしい手に残る軟らかい打感、スッキリとした端正な顔、抜けの良さに加えて飛びとやさしさを搭載したツアーモデルです。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「兄弟モデルの241CB よりも幅広いゴルファーが扱える」といいます。ダウンブローに打ち込めるゴルファーを想定して開発された『241CB』と比較して、どんなゴルファーと相性が良いか分析してみた。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/31.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/14万5200円(#5~PW)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/31.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/14万5200円(#5~PW)※すべてメーカー公表値

「上から」でも「横から」でも!幅広いスウィングに合う

GD 今回は『ブリヂストン 242CB+アイアン』(以下、242CB+)を兄弟モデルの『241CBアイアン』(以下、241CB)と比較しながら分析していただきます。両モデル共に軟鉄鍛造でツアーモデルという位置付けのアイアンになります。

松尾 はい。過去に『241CB』を分析したところフェース面、トレーリングエッジ側を落とされたソール形状や大きいバウンス角、そして操作性の良さからダウンブローに打ち込めるスウィングで狙うゴルファーと相性が良いアイアンでしたね。

GD パッと見ると『241CB』と瓜二つの『242CB+』はどんな性能をしているのでしょうか?

左から『241CB』、『242CB+』。とても良く似た見た目をしている

松尾 まずはソール周りを見て行くとソール前後を削り落としていた『241CB』とは異なる形状をしています。『242CB+』は全体的に丸みを帯びていて幅も広くなっています。そしてバウンス角が『241CB』が7.7度と大きく、『242CB+』が5.4度と2.3度小さくされています。『242CB+』は『241CB』よりもスウィングが緩やかなゴルファーでも扱える設計になっていると思います。

GD ダウンブローで上から打ち込むタイプのゴルファー向けに、バウンス角を大きくし独特なソール形状を搭載した『241CB』。それに対して『242CB+』は丸みを帯びたソールにすることで、緩やかに払うようなスウィングのゴルファーも扱える設計になっている。自分のスウィングの特徴に合わせて選べばいいわけですね。その他の性能はいかがでしょうか?

左から『241CB』、『242CB+』。『241CB』はソールのフェース側、トレーリングエッジ側が削られているので、ダウンブローで打った時に抜けやすくなっている。『242CB+』は幅が広く丸みを帯びた形状で、横から払うスウィングと相性が良い

松尾 飛距離に関わるリアルロフト角に違いがあり、『241CB』が32.2度、一方の『242CB+』が31.4度と約1度立たせてあります。計算上では1度立てるとキャリーが2〜3ヤード伸びるので、『242CB+』は飛距離性能を持たせたアイアンです。

GD なるほど。20度後半のような行き過ぎたストロング設定ではないので、地面のあるがままの状態からボールを打っても上げられるわけですね。アイアン本来の役割である狙う要素を損なうことなく飛距離性能を搭載しているんですね。『ブリヂストン 242CB+アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 他にもフェースプログレッションを見ると、『241CB』が4.6ミリ、『242CB+』が4.3ミリと共にストレートネックの値なんですが、『242CB+』はグースネック感があり、ボールをつかまえてくれそうな印象を与えてくれます。さらにフェースが長いので打面が広く感じます。打点ブレへのやさしさに関しては、ヘッドの慣性モーメント(基準値:2600〜2799)が2492g・㎠と小さいので、正確に芯で打てる腕前が必要です。

これらを踏まえると、見た目のやさしさを感じながら払い打って狙いたいゴルファーに良いでしょう。

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