ゴルフ好きのドナルド・トランプ氏が再び大統領に就任したことでゴルフ界にはどのような影響があるのだろうか?
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ゴルフ好きのドナルド・トランプ氏が再び大統領に就任

全米ゴルフ財団のCEOであるグレッグ・ネイサン会長は今後の4年間についていささか楽観的な見通しを立てている。

「トランプ大統領は誰もが認めるほどアメリカゴルフ界にとってプラスの最高責任者です。ゴルフ業界を不当に標的にする政策を推進する可能性は低いでしょう。しかしゴルフは米国において1000億ドル規模の産業でありながら、移民や関税、税金、環境に大きな影響を及ぼしているのも事実。これら大統領の優先課題に悩まされることになるのは間違いないと予想している」(グレッグ氏)

しかし、トランプ大統領が公約に掲げた環境規制の緩和はゴルフ界では良いニュースだと言われている。環境保護には十分配慮したうえで新しい施設(ゴルフ場)を建設する場合「もっとも困難なのは資材や労働力の調達ではなく許可です」と今期連邦検事に指名されたジェイ・クレイトン氏は言う。

「しかし、トランプ政権は許認可に要する時間を短縮することに重きを置くでしょう。これまでイエスかノーかに途方もない時間がかかっていたがこれで迅速に行える」(クレイトン氏)

不法移民の国外追放を明言している移民政策ではゴルフ界の雇用に問題が生じる場合が懸念される。メンテナンススタッフの多くは農業労働者に与えられる一時的なビザで入国した外国人労働者。取り締まりが強化されれば違法ではなく合法な移民まで就労意欲を失うこともあり得る。

19年から22年にかけて、ゴルフ場からのビザの申請は51パーセント増加しており、今後もゴルフ場を維持するためには外国人労働者が必要不可欠だと言える。

このように良い面も悪い面も予想されるトランプ政権。4年間の任期でどれだけゴルフ界が変わるか、それとも変わらないか、これから注視したい。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月25日&3月4日合併号「バック9」より

トランプ大統領とゴルフ界との関わり

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